2025.11.14
インド出張レポート|ムンバイで感じた熱気と2026年の展望
こんにちは、岡畑興産の坂出です。
先日インドへ出張に行ってきましたので、出張レポートをお届けします。
今回の出張は、「いまのインドを自分の目で確かめたい」という思いから始まりました。
急速に変化していると耳にしてはいたものの、実際に訪れてみると、そのスピード感とエネルギーは想像を軽く超えていました。

インドと岡畑興産のビジネスについて
インドは今や、中国を抜いて世界一の人口を誇る国となりました。今後も経済規模の拡大が続き、これからますますアジアの中で存在感を増していくことでしょう。
私たち岡畑興産はこれまで、アジア拠点(日本・韓国・中国)を中心に化粧品原料の販売を展開してきましたが、これからはインド市場へも本格参入を予定しています。
インドの化粧品市場は、まだ日本や中国には及ばないものの、アジアの中でもトップクラスの成長率を誇ります。
かつて中国の化粧品産業が拡大する過程で多くの原料メーカーが台頭したように、インドでも発酵技術や天然素材を強みに、新たなプレイヤーが次々と登場しています。
つまり、化粧品原料の「販売」と「ソーシング」の両面で、インドには大きな可能性が広がっています。
2026年インド営業拠点設立:現地パートナーとの協業戦略
こうした背景を踏まえ、私たちは来年、インドに営業拠点を設立する予定です。
それにより、現地パートナー商社であるBlack Rose社との連携を強化、日本・中国・韓国の特徴ある原料のインド市場向け販売、インド品ソーシングの両面で、競争力を高めていきます。
久しぶりのインド出張
今秋、私自身も久しぶりにインドを訪問しました。
出発前に悩んだのが「お土産」です。ベジタリアンが多い国なので、洋菓子には卵、和菓子にも魚介エキスが含まれていて、なかなか適したものが見つかりません。
そこで思い浮かんだのが、今や世界的に人気の“抹茶”でした。これだ!と思って抹茶パウダーをスーツケースに詰め込み、いざムンバイへ。
到着してまず感じたのは、クラクションの音と車の多さ。街中にはオートリキシャ(三輪タクシー)がひっきりなしに走り回り、その光景はまるで20年前の中国のよう。
ちなみにこの「リキシャ」という言葉は、日本語の「力車(りきしゃ)」が語源なんだとか。

今、ムンバイ中心部では地下鉄の建設が進み、将来的にはムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道(いわばインド版新幹線)も開通予定です。
街のあちこちで新しい道路やビルも建設されていて「今まさに都市が進化している最中なんだな」と実感しました。そのエネルギーというか、勢いみたいなものが街じゅうに漂っていました。
HPCI India 2026への出展準備
以前のブログでもお伝えしましたが、私たちは来年開催される化粧品原料展示会HPCI India 2026に出展を予定しています。
今回の出張では、現地の化粧品メーカーや原料商社の方々と面談し、展示会の出展品目を検討するうえで多くの貴重なアドバイスをいただきました。
特に印象的だったのは、アーユルヴェーダの考え方が化粧品にも深く根付いていること。ハーブや天然素材の活用が盛んで、ナチュラル志向の高さを感じました。
また、業界トレンドとしては以下のような動きが確認できました。
- EUの規制を背景に、環状シロキサンの代替がすでに進んでいる
- アミノ酸系活性剤についても使用検討が始まっている
こうした現地で得た情報をもとに、現在はHPCI India出展の準備を進めています。
おわりに
これから本格的にインド市場へ歩みを進めていくうえで、今回の出張は大きな一歩になりました。
HPCI India 2026の出展準備も着々と進めていますので、また詳細が決まり次第、このブログでご報告させていただきます。
ちなみに、抹茶パウダーは大好評でした!
岡畑興産は、東アジアを中心とした化学品専門商社です。
取り扱いのある機能製品・香粧品関連原料は「どこ展」でもご紹介しておりますので、よければそちらも覗いてみてくださいね。


