2023.12.18
韓国で大人気中の白髪染めシャンプーとは?注目の理由や人気商品もご紹介
こんにちは、岡畑興産の朴です。
皆さんは若白髪を抜くと頭皮に刺激が伝わり、毛根が弱くなり、脱毛が起こることがあるという事実をご存知ですか?
若白髪が出たときはそのままにしておくか、それを抜かずにカットしたり、白髪染色薬で染める必要があります。
今回のブログでは、白髪のお悩みを解決するべく、韓国で人気の「白髪染めシャンプー」についてご紹介します。
韓国市場で注目を集めた理由や、さまざまな白髪染めシャンプーのバリエーション、安全性なども、あわせてお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね!
白髪染めシャンプーとは?韓国で注目された理由
白髪染めシャンプーとは、白髪の表面を染める染料が入っているシャンプーのこと。
何度か洗うことで少しずつ染まっていき、自然な色味で白髪をカバーできる優れものです。
近年、韓国化粧品市場では消費者の関心が頭皮ケアに向かっており、機能性シャンプーが注目を浴びています。
特に毎日使用するシャンプーで手軽に白髪を染める機能を備えた白髪染めシャンプーが急成長し、注目を集めています。
グローバル市場調査機関スタティスタの調査を見ると、世界の染毛製品市場規模は2019年290億ドル(約36兆ウォン)から、2023年420億ドル(52兆ウォン)に45%以上成長すると推定され、韓国の場合、ヘルス&ビューティー(H&B)ストアOlive Youngでは、2021年20代後半から30代の若白髪染色関連製品購入額が前年比36%増加したことがわかりました。
2021年6月に韓国の中小企業「MODAMODA」が初めて白髪染めシャンプーの製品を発売して以来、人気を得ており、化粧品の大企業や製薬会社も次々と参入して市場規模はかなり大きくなっています。
白髪染めシャンプーが広まった背景
韓国市場で染色シャンプーがこのように拡大している背景には、以下の3つの理由があります。
①若白髪が増えている
韓国では、若白髪が20-30代の若い世代まで拡散していることが理由の一つです。
若白髪が生じる原因が「ストレスや不適切な食事療法」などと考えられており、問題視されていることから、韓国では白髪染めシャンプーや白髪ケア商品が続々と市場に投入されています。
②白髪染めシャンプーの手軽さ
若白髪が増えていることにプラスして、「使いやすさ」が若者にうけて広まっているのも一つ。
美容室でのカラーリングは時間とお金がかかりますが、白髪染めシャンプーのリーズナブルな価格と家でできる手軽さに惹かれる若者が多いようです。
③髪や頭皮へのダメージが少ない
白髪染めシャンプーは酸化剤が含まれず、頭皮や髪の損傷を減らすことができるという点で競争力を打ち出しています。
染色薬は、酸化剤が毛髪のメラニン色素を破壊した後、染毛剤で色をつける原理であるのに対し、白髪染めシャンプーは2~3週間かけて染毛成分がゆっくりと毛髪に染み込むため、よりダメージが少なく安全であることを業界では宣伝しています。
このような理由から、白髪染めシャンプーの関連市場が急速に成長しています。
韓国で人気の白髪染めシャンプーは?
韓国で特に人気を博した白髪染めシャンプーをご紹介します。
プロ・チェンジブラックシャンプー
発売当初、韓国で特に注目を集めたのはMODAMODA(モダモダ)が発売した「プロ・チェンジブラックシャンプー」。
白髪が黒褐色に染まる世界初のシャンプーとして、発売1年で約300万本の生産量を記録しています。
日本にも2023年1月に上陸し、販売されています。
フルーツの「褐変原理」(りんごやバナナなどの皮をむくと粒が空気と触れて色が変わるもの)を活用して開発され、染料と酸化剤を使用して一時的に毛髪の表側に着色させる一般的な染毛剤とは異なり、徐々に褐変を進めるというメカニズム(THB含有)。
シャンプーをして2分〜5分ほど置いてから流す使い方で、4週間使い続けることで、ナチュラルな黒髪が叶います。
弱酸性のノンシリコンで、さらに肌荒れ防止に効果のある「サリチル酸」や機能性保湿成分である「ナイアシンアミド」が含まれていることで、髪と頭皮に潤いやハリ・ツヤも与えてくれるシャンプーです。
クロミグワ果実エキス、ブラックチェリーエキス、ブラッククミンシードエキス、黒ゴマエキス、トリュフエキスなど植物由来の成分を使用しているため、頭皮や浴槽に色が残ることもありません。
リョ ダブルエフェクター ブラックシャンプー
AMOREPACIFIC(アモーレパシフィック)で出されたシャンプーブランド「リョ/呂(RYO)」のダブルエフェクターブラックシャンプーは発売50日で15万本も売れた商品。
黒豆などの漢方成分を含むブラックトーニング技術が白髪を暗くコーティングして染色効果を最大化し、白髪の髪の表面にくっついて「コーティング」する方式で自然なカバー効果を出します (一時的染毛成分含有)。
敏感性の頭皮でも使える優しい成分にこだわった白髪染めシャンプーです。
白髪を染めるだけでなく、脱毛緩和にも効果があると謳っており、人気を集めています。
ナチュラル クイック チェンジ カラーシャンプー
トニモリのTUNE9(チューンナイン)からも白髪染めシャンプー「ナチュラル クイック チェンジカラーシャンプー」を発売しており、人気を集めています。
このシャンプーは、植物由来有効成分の黒ゴマ、黒豆など植物に由来するブラック・ゴールデンコンプレックスをマイクロリポソーム化して、自然に白髪ケアを助けるという原理を掲げています(染毛成分含有)。
頭皮の保湿とアンチエイジングケア、ボリュームアップにも効果があるようです。
ミラクルチェンジブラックシャンプー
韓国で独自技術が認められたGrace Day(グレイスデイ)の白髪染めシャンプー。
髪にダメージを与えない特許技術と6種類の植物成分の配合で、白髪染め効果だけでなく、頭皮洗浄と毛髪ケアもしてくれます。
ハリ・コシのある黒髪を目指すことができ、ボリュームアップも期待できるシャンプーです。
韓国の白髪染めシャンプーの成分の安全性は?
染色方式の違いにも、白髪染めシャンプーの安全性について解決すべき宿題があります。
韓国の白髪染めシャンプーの安全性で、問題視された成分も、具体的に見ていきましょう。
①1,2,4-トリヒドロキシベンゼン(THB)
韓国食薬処では、白髪染めシャンプーに含まれる「1,2,4-トリヒドロキシベンゼン(THB)」成分に対して、潜在的な遺伝毒性の懸念があるとし、THBを化粧品使用禁止成分として指定すると行政予告。
白髪染めシャンプーの販売会社側の抗議で「製造と販売禁止」は撤回されましたが、食薬処は 2年6ヶ月間の追加検証で使用禁止かどうかを最終決定することにした問題がありました。
②o-アミノフェノール
韓国食薬処は、染毛剤5種成分を化粧品に使用できないようにする内容の「化粧品安全基準等に関する規定」(告示)改正案を行政予告。
使用が禁止される成分は「o-アミノフェノール」「塩酸m-フェニレンジアミン」「m-フェニレンジアミン」「カテコール」「ピロガロール」です。
このうちo-アミノフェノールは、一部の韓国の白髪染めシャンプーに使用されている成分です。
今年末までに告示改正手続きを完了すると、2023年6月からはo-アミノフェノールが含まれた製品の生産が中断され、販売が禁止される予定です。
③2-アミノ-6-クロロ-4-ナイトロフェノール
AMOREPACIFICの当初の「ブラックシャンプー」の場合、THB成分を除外しましたが、染毛剤成分が入っているため安全性論議で自由ではないという懸念がありました。
食薬処が染毛剤76成分の定期危害評価を行っている中で危害評価対象に 含有成分である「2-アミノ-6-クロロ-4-ナイトロフェノール」などの「一時的染毛」成分が含まれていたためです。
原則として化粧品の使用は禁止されていますが、染毛成分としては2%以下で使用可能です。
この問題があり、AMOREPACIFICはより強力になった効果を掲げた第2世代「リョ ブラックシャンプー」を販売。
従来製品に比べて3倍速くなったバックバルカバー効果を搭載したのが特徴で、安全性も強化して食薬処で告示した成分だけを使用したのはもちろん、ドイツのダマテストエクセレント等級獲得だけでなくビーガン認証まで受けました。
白髪染めシャンプーの将来の見通し:より安全に、より効果的に
白髪を染める染料が入っている白髪染めシャンプー。
2021年6月に「MODAMODA」が初めて白髪染めシャンプーを発売してから人気に火がつき、韓国で若白髪が増えていることもあって一気に広まりました。
一部安全性に関する問題もありましたが、現在、韓国市場では各ブランドは技術力を総動員して、安全な成分でさらにケア効果の高い製品を続々と出し、もう一度競争に乗り出しています。
白髪染めシャンプーを販売するAMOREPACIFICの関係者は「最近の若い白髪人口が増加している。白髪ケアの時期が早くなり、頻繁な染色に負担を感じる顧客も増えた」とし「安全で手軽な白髪染めシャンプー市場は今後も成長すると思われる」と展望しています。
日本でもさまざまな白髪染めシャンプーが販売されていますが、成分にも注目してみてくださいね!
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