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2024.02.08

中国のPM2.5は石炭燃焼が主な原因?影響や対策もチェック

こんにちは、岡畑興産の情報共有ブログです。

 

2013年中国のPM2.5問題は突然世界中に注目され、日本でもPM2.5という言葉をよく耳にするようになりました。

 

中国のPM2.5問題が発覚したきっかけは、アメリカ北京大使館に設置された大気観測設備でした。

 

このPM2.5とは一体何なのか、そして何が主な原因となっているのか気になりますよね。

 

今回は中国のPM2.5について、原因だけでなく、どんな影響があるのか、どう対策する必要があるのかもあわせてお話ししていきます。

PM2.5

 

 

中国のPM2.5とは?石炭燃焼との関係や原因を解説!

大気中を浮遊する粒子はPM(Particulate Matter)と呼ばれています。

 

大気汚染分野においては、粒径が10μmより小さい粒子を浮遊粒子状物質を「SPM:Suspended Particulate Matter」と呼び、従来から環境基準を定めて対策を行ってきました。

 

SPMは、粒径が2.5~10μmの粗大粒子と2.5μm以下の微小粒子に分けられており、この微小粒子のことを「PM2.5」といいます。

 

この粒子の成分には、 硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、炭素成分、ナトリウム、アルミニウム、ケイ素などが含まれており、多くの有害成分と黒色炭素で構成されているため、環境や人体に有害です。

中国におけるPM2.5増加の原因は石炭燃焼が関係!

中国におけるPM2.5増加の主な原因は、発電所、工場の排煙、石炭暖房、自動車の排気ガスだと考えられています。

 

中国北部のほとんどの地域で、毎年11月から翌年3月までの長い冬季(長い地域では10月から翌年4月まで)になると、家庭の暖房用に石炭が使われているのをご存じでしょうか。

 

そのため、中国はエネルギー消費を石炭に依存しており、現在も石炭火力発電所は日本の20倍の数が存在しています。

 

また、2022年末まで、中国で保有しているガソリン車の台数は3.19億台。

その中には、硫黄分排出量の多い車もたくさんあります。

 

このような要因により、PM2.5が増えているのです。

 

 

中国のPM2.5が与える影響や取り組まれている対策は?

工場の煙

2011年の測定では、北京市のPM2.5濃度は522㎍/㎥となっており、危険値レベルの上限500㎍/㎥を超えていました。

 

そのため、微小な粒子であることもあり、海を越えて日本にまで影響を及ぼしています。

 

車や窓が汚れるといった目に見える被害のほか、わかりやすいですが、吸い込むと肺の奥に入りやすいため、喘息などさまざまな健康被害を引き起こしています。

 

PM2.5濃度を減らす様々な取り組みが長期に渡って行われています。

 

PM2.5への中国・日本での対策は?

中国では、石炭ボイラーから天然ガスボイラーを使用できるように改造することが進められていたり、車はガソリン車から電気自動車への普及が進められていたりします。

 

そのため、近年の状況をお伝えすると、2022年には北京市のPM2.5年平均濃度は1立方mあたり30㎍/㎥まで低下し、過去最低記録を更新しています。

 

また、中国工業情化省は2035年に新車販売の全てを電気自動車などの新エネルギーやハイブリッド車にする方針も公表しています。

 

日本でも中国のPM2.5に対して取り組みを進めており、その影響も大きいと言えるでしょう。

 

例えば、日本が持つ大気汚染対策分野におけるノウハウを中国に伝えていたり、揮発性有機化合物の測定方法の明確化・自主的測定や情報公開の仕組みの構築・発生源解析による重点対策地域の特定などに日本の対策技術が導入されていたりします。

 

PM2.5から身を守る方法は?

私たちがPM2.5から身を守る方法として、以下もご紹介します。

  • 天気予報のPM2.5,黄砂情報を随時確認し、濃度が高い時は外出・窓開けなどを控える
  • PM2.5濃度高い時に室外での運動を控える
  • 外出時にマスクを着用する
  • 室内PM2.5除去機能付きの空気清浄機を使用する

 

 

中国のPM2.5の原因や影響を知ってできる対策を

中国の経済成長と共に環境問題は深刻になっており、PM2.5問題は多くの人の健康にも影響しています。

 

石炭燃料の使用、ガソリン車の増加などは中国PM2.5発生の主要原因であり、PM2.5の発生を緩和するため、グリーンエネルギー使用、グリーン燃料車の普及及び厳しい排出基準の設定にこれから注力するべきです。

 

PM2.5の問題は中国だけの課題ではなく、世界中全人類のテーマでもあります。

 

日本は最先端な環境汚染処理技術及び経験を活かし、世界をリードして、いち早く青空を全人類に戻していけると良いですね。

 

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