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2023.08.28

ゴムのにおいを取る方法をご紹介!においの原因も確認しよう

こんにちは、岡畑興産の森本です。

 

私たちの周りにはさまざまなにおいが存在しています。

 

人によってにおいの感じ方は違いますが、花やアロマオイルなどのにおいは心地よくリラックスした気分を感じ、心身共にリフレッシュしますよね。

 

においは人体または精神面に大きな影響を及ぼすため、においをコントロールすることにより、職場環境や商品の印象も大きく変わります。

 

今回はゴムのにおいを取る方法を詳しくご紹介!

弊社が取り組んでいるゴムのニオイ低減について、お話したいと思います。

なぜゴムがにおうのか、その原因についても解説しますので、参考にしてくださいね!

ゴム手袋

 

 

ゴムのにおいの原因は?

そもそも、なぜ臭いがするかについてまず説明します。

 

ゴムには種類があり、天然の樹液から精製された天然ゴムや人工的に作られた合成ゴムなどがあります。

 

例えば合成ゴムも材質によって様々な特性があり、特性ごとに多種多様な場所で使用されていますし、タイヤは天然ゴム、合成ゴム、タイヤコード、補強材、ビードワイヤー、配合剤で構成されています。

 

ゴムを製品化する際には多種類の配合剤を使う必要があるのですが、この配合剤には「加硫剤」が含まれます。

 

この加硫剤は硫黄を含んでいるため、硫黄化合物が発生し、ゴムが臭い原因の一つです。

 

また、ゴム製品だけではなく、ゴムの生産工場も臭く、このにおいのせいで気分が悪くなったりすることもあります。

 

ゴムの製造過程で臭気成分である「硫黄化合物」「低級脂肪酸」「アルデヒド」などが発生してしまうためです。

 

 

ゴムのにおいを取る方法をご紹介

タイヤ

ゴムは非常に強いにおいのため、製品化する際にもにおいを軽減する必要があります。

 

また、ゴム製品を購入して「まだゴム臭い…」と感じる場合に、においを取る方法もあります。

 

まずは身近なゴム製品のにおいを取る方法から、ご紹介していきましょう。

 

私たちの身近にあるゴム製品といえば、タイヤが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

 

タイヤ量販店に行くと臭いが充満しているのがわかります。

このようなゴムのにおいは、いろいろなところで感じますよね。

 

水筒やお弁当箱のゴムパッキン、レインブーツなど、一般的なゴム製品の消臭方法は以下になります。

 

一般的なゴムのにおいを取る方法

重曹とお酢を使う

50℃くらいのお湯500mlに対しそれぞれ大さじ2杯の重曹とお酢を入れ、ゴムを入れて2時間程度浸け置きします。

 

浸け置きの時間が経過したら、しっかり水洗いをするとゴムのにおいが取れます。

 

酸素系漂白剤を使う

50℃くらいのお湯500mlに対し大さじ2杯の酸素系漂白剤を入れて溶かしてから、ゴムを入れて2時間程度浸け置きします。

 

浸け置きの時間が経過したら、しっかり水洗いをすることでゴムパッキンのにおいがさらに取れるだけではなく、汚れやカビも落とすことができます。

 

さらに簡単なゴムのにおいを取る方法

煮沸消毒

ゴムの耐熱温度を確認して100℃以上の温度でも問題ないようでしたら、鍋などに入れて10分~15分ほど煮沸消毒してみましょう。

 

ゴムのにおいが強いと感じる場合は、沸騰させる前に重曹を加えておくと、より効果的ににおい取りをすることができます。

 

茶がらし

お湯1Lに対して、緑茶を飲んだ際の茶がらしを50gほど入れて、ゴムを約2時間浸け置きしておきます。

緑茶に含まれているポリフェノールには消臭効果があるので、消臭することができます。

 

ゴムを製品化する際ににおいを軽減する方法も解説!

ゴムを製品化する際に臭いを取る方法として、まず香料を添加する方法があります。

 

香料は、食品や化粧品などの製品に香りを付けるための物質です。

 

この香料は3種類あり、植物を、圧搾・抽出・蒸留して、香り成分を取り出したものを「天然香料」といい、化学製品原料(エチレン、アセチレン、脂肪酸、アルコール系)を基に作られた香りのある物質は「合成香料」といいます。

 

合成香料と天然香料を合わせたものは「調合香料」です。

このどれかを用いて、ゴムのにおいを軽減します。

 

調合香料を設計する際は製品のコンセプト・ターゲットなどの情報を基に、原料の選択・調整を行います。

 

調合香料はトップノート、ラストノート、ミドルノートの3つの香りに分けられます。

香料の揮発性(概念)

 

香水をつけて10分くらいの香りをトップノート、少し時間が経って20分から30分ぐらいの香りをミドルノート、大分時間が経って消えてしまうまでの香りをベース(ラスト)といいますが、特定の匂いを10分だけ香るものもあれば、1日以上香り続けるものもあります。

 

どういった香りかを以下で説明しましょう。

調合香料の構成

  1.  トップノートは柑橘系やグリーン系など揮発しやすい香料
  2.  ミドルノートはイメージをより表現できる香料
  3.  ベース(ラスト)ノートは、動物性香料や樹脂系など持続性のある香料

 

①②③を組み合わせることによりさまざまなにおいを、作成することができます。

 

この香料を添加することにより、鼻につくにおいを良いにおいに置き換えることができるのです。

 

人間は、臭いものと良いにおいの両方があると、自身が不快と感じないないにおいを感知し、臭いにおいを感じないようにすることができます。

これを、「においのマスキング」といいます。

 

そのため、香料を使うと製造工程中も良いにおいに感じることができ、現場で働いている作業員の職場環境を改善することができます。

 

また、加硫剤だけではなく、有機過酸化物や金属酸化物、有機アミン化合物などのにおいも低減可能です。

 
関連記事は以下もご覧ください。




 

また、ゴム以外にも臭いにおいを感じる場合は、以下の記事も参考にしてくださいね!

 

また、岡畑興産では機能性材料の「においのマスキング」を提案可能です。

お困りの方はぜひ、ご相談くださいね!

 

 

ゴムのにおいの原因やにおいを取る方法を知り、上手に活用を!

においは、私たちの環境に大きく影響を与えます。

 

ゴム製品は生産や加工の際に強いにおいが発生しやすいため、におい対策は重要です。

 

香料を加えることで良いにおいに変えたり、においの低減を図ることで、ゴム製品の商品価値を高めたり、ゴムの生産工場では職場環境の改善を行うことができます。

 

ゴム製品を自分で消臭するには、重曹とお酢を使う方法や酸素系漂白剤を使う方法、煮沸消毒や茶がらしを用いる方法があります。

 

ぜひ、今回お伝えした情報を参考にしてくださいね!

 

岡畑興産では「においのマスキング」のご提案をしているほか、岡畑興産が運営している常設オンライン展示会「どこ展-どこでも、ひとり展示会」や「岡畑興産ブログ」で、様々な機能性原料・化粧品原料を展示しています。

ぜひチェックしてみてください!

 

岡畑興産 森本 オカハタコウサン モリモト

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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