2022.01.13
中国電力制限、続報:緩和かと思いきやコロナ再び。
【Okahata News Letter19号(2021年12月)抜粋記事】
ONLは弊社のお役立ちニュースレター。社長責任編集で、毎月ポジティミズムをお届け中。こちらでログイン/ダウンロード可能です!
中国電力制限、続報:緩和かと思いきや、コロナ再び。
CASE1
弊社取扱のジアリン酸ソーダの中国品。原料の黄リン調達ができず工場が止まっていましたが、サプライチェーンも電力も安定し通常稼働!日本への輸出も再開し、ひと安心。
CASE2
浙江省の取引先では、週3日工場稼働停止命令が解除され、フル稼働と思っていた矢先、コロナ規制厳格化で出入荷が混乱中!
浙江省では、原料搬入前に、トラック運転手のPCR陰性証明(48時間以内の検査結果)提示が義務づけられておりますが、陰性証明なし運転手が受入工場ゲートで渋滞を起こすトラブル頻発。。。
ただし、近隣物流会社からの搬入はPCR陰性証明は不要。遠方からの物流は、納入先工場近隣の物流会社をいったん経由して納入する裏技もあるようで、これまた”上に政策あれば下に対策あり”。(弊社関連の物流業者はきっちりとPCR陰性証明提示しているのでご心配なく)。
CASE3
山東省ではコロナ規制で、エリア外からの人の立ち入りが禁止され、岡畑上海の工場監査がキャンセルといった事態も(工場はフル稼働中)。
浙江省通知概略:翻訳版
参考までに省政府のアナウンス(読み飛ばし推奨、笑)
10月電力利用計画開始以来、地方党委員会や政府の強力なリーダーシップの下、省内のすべての開発および改革部門は電力網会社と積極的に協力して、割り当てられた負荷削減目標を見事達成。そして不合理な電力需要を抑え、省の人々の生活と負担のおかげで、安定した電力消費と電力網の安全を保証しました。
省内の電力需給を考慮し、11月8日から秩序ある電力消費制限の停止が決定されました。
現在省内の多くの主要な発電ユニットはメンテナンスのために使用されておらず、太陽光発電と洋上風力発電は異常気象の影響を受けやすいため、この冬の省の電力需給の逼迫は根本的に緩和されない。そのため、市開発改革委員会は、不当な電力使用を防ぐ、エネルギー消費と電力供給の二重管理を引き続き強化し、必要に応じて電力消費制限を再開する用意があります。
<福建省通知概略>の翻訳も作ったのですが、主語を変えれば、ほぽ同じなので、略します 笑。
電力制限いつまで続くのか?
政府の話はさておき(笑)、現場のリアルな声をまとめると、PM2.5や北京オリンピック対策として、制限は続く、ということです。現に、河北省、山東省、山西省、河南省の主要都市では、既に2022年1月から3月まで電力制限を行うという通達があり、河北省石家荘のあるメーカーは、2022年1月から稼働を30-50%に落とす事を決定。山東省のメーカーからは、2022年1月中旬から当面、商品出荷をストップすると言われております。。。
皆様には、混乱の背景・ニュアンスをご理解いただいた上で、不測の事態に備え、在庫の積み増し、お客様には早めのご注文などご協力をお願いしております。 m(_ _)m
そんなこんなで、今年も原料調達に奔走する年の瀬を迎えていますが、皆様、よいお年をお迎えください。
第一弾でご紹介しました「中国電力制限と中国品供給のリアル」。ご好評頂いております。こちらも合わせてご笑覧ください。