2025.08.01
ベビー用品業界とは?市場の定義や注目分野を確認!今後の動向・展望も
こんにちは、岡畑興産の小池です。
ベビー用品業界は、少子化が進む中でも安定して伸び続けている注目の市場です。
今回は、ベビー用品業界の定義や成長の背景、主力商品などについて解説いたします。
最近話題のテクノロジーを活かした商品や、今後の業界の展望についてもまとめていますので、育児に関心のある方もない方もぜひ参考にしてみてください。
目次
ベビー用品業界とは?市場の定義と成長する背景を確認
ベビー用品業界とは、乳幼児(主に0〜3歳)向けの育児用品、食品、衣料品、スキンケア、衛生用品、家具、玩具などを製造・販売する業界を指します。
製造業者だけでなく、輸入商社、OEM・ODM企業、小売事業者など、さまざまな企業がベビー用品業界に関与しています。
流通経路も多様で、量販店や百貨店、専門店、オンラインショップ、さらには保育施設や病院などの業務用市場まで広がっています。
日本国内では少子化が進行していますが、ベビー用品市場の売上は拡大傾向にあり、矢野経済研究所の「ベビー関連ビジネス市場に関する調査」でもその傾向が結果として出ています。
市場拡大の背景には、ライフスタイルの多様化に合わせた商品やサービスの開発、1人ひとりにより良いものを提供したいという育児意識の変化などがあります。
また、共働き世帯の増加に伴って保育園が増加していることも、業務用市場のニーズが年々高まっている理由の一つです。
海外でも、共働き家庭の増加や生活水準の向上を背景に、ベビー用品の需要が年々高まっています。
特にアジアでは、安全性や品質の高さから日本製品の人気も高く、ECサイトを通じた流通が広がっているようです。
ベビー用品業界の主力商品をご紹介!消費者が重視するポイントは?
ベビー用品業界では、ベビーカー、チャイルドシート、哺乳関連用品、衣類、衛生用品、スキンケアなどさまざまな商品が取り扱われています。
主なカテゴリと、それぞれのニーズや重視されるポイントについて紹介いたします。
ベビーカー
ベビーカーは、新生児期から使用できるA型、腰が据わった頃から使える軽量なB型など、成長段階の用途に合わせた商品選びが可能です。
開閉や小回りなどで扱いやすいこと、快適性、収納力などが求められます。
持ち運びやすさや公共交通での利用のしやすさなども重視されています。
チャイルドシート
6歳未満の子どもを車に乗せる際は、チャイルドシートの使用が法律で義務付けられています。
安全性はもちろん、成長に応じてサイズ調整ができること、長時間使用時でも快適に過ごせることが求められます。
乗り降りさせやすい回転機能があるか、取り付けが簡単かどうかなども重視されているポイントです。
哺乳関連用品
哺乳瓶や搾乳機などの母乳・ミルクに関連する商品です。
赤ちゃんが飲みやすい形状や素材、煮沸消毒のしやすさ、衛生的に保てる構造であることが求められます。
持ちやすさや液漏れしにくい設計、パーツが少ないなどの洗いやすさも選ばれるポイントです。
衣類(ベビーウェア)
衣類は綿100%などの肌に優しい素材であることや、安全性や耐久性が高いことなどが求められます。
吐き戻しやおむつ汚れなどで1日に何度も着替えが必要になるので、着脱のしやすさも重視されるポイントの1つです。
衛生用品(おむつなど)
赤ちゃんのデリケートゾーンに直接触れるおむつは、特に気を遣うベビー用品の1つです。
吸収力・通気性・肌触りの良さに加え、長時間使用でもかぶれにくいこと、漏れにくいことが求められます。
また、おむつの付けやすさや使用後の廃棄のしやすさも重視されています。
スキンケア用品
赤ちゃんの肌に直接つけるスキンケア用品は、安全性が高く低刺激で、安心して使用できるものが求められます。
新生児から使える処方、敏感肌対応、無添加・オーガニック志向など成分にこだわる方も多いです。
お子様にも安心して使っていただける低刺激の界面活性剤について、下記ブログで詳しく紹介しています。
界面活性剤の種類ごとの特徴を紹介!注目のAPGカルボン酸についても
知育玩具
0〜3歳の発達段階に合わせ、視覚や触覚、音を通じて五感の発達をサポートする知育玩具。
安全素材や誤飲防止設計、角の丸みなど、子どもの成長と安全性に配慮されていることが求められます。
最近では、シンプルで落ち着いたデザインやジェンダーレスな色使いを選ぶ家庭も増えています。
ベビーベッド
安全な睡眠スペースや遊び場の確保に重要なベビーベッド。
設置のしやすさ、ベッド下の収納機能、素材の安全性や耐久性が求められています。
使用する期間が限られることもあり、レンタルサービスも増えています。
抱っこ紐
抱っこ紐は、外出時や授乳・寝かしつけのシーンでの使いやすさが求められるアイテムです。
装着のしやすさや体へのフィット感、肩や腰への負担の少なさ、安全な構造が選ばれるポイントとなっています。
近年は、パパとママで共用しやすいサイズ展開やデザイン、折りたたんで持ち運びやすいタイプなど、ライフスタイルに合わせた機能性も重視されています。
ベビーフード(離乳食・おやつ)
忙しいパパママの強い味方であるベビーフード。
月齢に合わせた形状、アレルゲン対応、国産・オーガニック素材など、安心して食べさせられることが求められます。
そのほか、個包装や冷凍保存対応、外出先での使用のしやすさといった利便性も重視されています。
ベビー用品業界で注目されている分野は?
ベビー用品業界で今注目されているのが「ベビーテック」分野です。
「ベビーテック」とは、「ベビー」と「テクノロジー」を組み合わせた造語で、より安心で快適な子育てをサポートするIT技術や製品を指します。
共働き世帯が増えている背景もあり、育児の負担を減らすためにさまざまな製品が開発されております。
特に注目されている製品は以下のとおりです。
見守りカメラ
赤ちゃんの様子をリアルタイムに映像・音声で確認できるカメラです。
スマートフォンやタブレットと連携して、外出先からでも赤ちゃんの状態を見守ることができます。
睡眠モニター
赤ちゃんの体動・呼吸・睡眠状態を感知し、異常があればアラートを出してくれるセンサー機器です。
睡眠時の事故リスクの軽減を主な目的としています。
自動調乳機
粉ミルクと水を自動で混合・加温し、最適な温度でミルクを作る機器です。
手早く授乳準備ができるため、眠たい夜間や忙しい時間帯の負担軽減にもつながります。
育児記録アプリ・IoT連携製品
授乳・排泄・睡眠などの記録をスマホで管理できるアプリや、ベビースケール・体温計などのIoT機器と連携した育児管理も普及しています。
家族間や病院受診時の情報共有にも役立ちます。
また、ベビーテック以外では、安全性を重視したスキンケアのニーズも高まっております。
赤ちゃんの肌は刺激に弱いため、敏感肌対応の製品やオーガニック志向の製品が選択されることが多くなっております。
私たち岡畑興産では、このようなニーズに対応した化粧品原料も取り扱っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
ベビー用品業界の今後の動向・展望は?
昨今では少子化が問題となっておりますが、ベビー用品業界は以下の理由から市場が堅調であり、今後も安定して伸び続けていくことが予想されます。
- 高単価・高機能化:少ない子どもにより多くの投資をする傾向が強まり、1人あたりの育児支出が増加している
- 贈答需要:出産祝い・内祝い・誕生日などの需要が安定的に存在している
今後は環境志向の高まりから、サステナブル素材を使用した製品も広がっていくでしょう。
オーガニックコットンや再生プラスチックなど、持続可能な素材を使用した商品開発が進んでいます。
ジェンダーレスやジェンダーフリーの意識が広がる現在では、ジェンダーニュートラルな製品展開も注目されています。
性別にとらわれない色やデザインの商品、ジェンダーフリーを意識した育児スタイルの提案など、多様性に配慮した商品開発が広がっています。
また、ベビー用品業界においてもサブスクリプション型サービス(サブスク)が拡大しているの点も注目ポイント。
離乳食やおもちゃなどが家庭に届くだけでなく、おむつやおしり拭きなどの保育園向けのサービスもあり、保護者が持参する負担も軽減できて人気が高いです。
このように、少子化という課題を抱えつつも、価値観の変化やライフスタイルの多様化に対応することで、ベビー用品業界にはさらなる成長が期待されています。
ベビー用品業界は高機能化・多様化でさらなる成長が期待される!
ベビー用品業界とは、乳幼児(主に0〜3歳)向けの育児用品や食品、スキンケア用品、玩具などを製造・販売する業界のことです。
少子化の中でも市場は堅調な成長を続けており、安全性・機能性を重視した主力商品に加え、ベビーテックなど新たな分野も登場しています。
ベビー用品業界は、育児環境や価値観の変化、多様化する消費者ニーズに対応しながら製品開発が進んでいます。
サステナブル素材、ジェンダーニュートラルな製品、サブスクリプション型サービスといった新たな動きも広がり、今後もさらなる市場拡大が期待されるでしょう。
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