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2024.07.01

ココイルグルタミン酸TEAとは?期待できる効果や安全性を解説

こんにちは、岡畑興産の川野です。

 

不要な汚れは落としつつも、髪や頭皮の潤いは奪わない効能を持つことで、シャンプーやボディソープなどに使われている、アミノ酸をベースとした「ココイルグルタミン酸TEA(トリエタノールアミン)」。

 

どんな成分でどういった効果があるのか、安全性は高いのかなど気になる点はたくさんあります。

 

今回は、ココイルグルタミン酸TEAとはどんなものか、特徴や期待できる効果、主な用途、安全性について解説していきます。

ココナッツ

 

 

ココイルグルタミン酸TEAとは?期待できる効果は?

アミノ酸系界面活性剤は、脂肪酸・アミノ酸・アルカリ中和剤を合成することで作られます。

 

ココイルグルタミン酸TEAもそのアミノ酸系界面活性剤の一つで、ヤシ油由来の脂肪酸とアミノ酸のグルタミン酸、アルカリ剤のTEA(トリエタノールアミン)からなる「アミノ酸系洗浄剤の陰イオン(アニオン)界面活性剤」です。

 

アミノ酸系界面活性剤については「アミノ酸系界面活性剤とは?洗浄成分の効果や安全性について解説!」でも解説していますので、参考にしてみてくださいね!

 

ココイルグルタミン酸TEAの基本情報は以下の通りです。
 

化粧品表示名称:ココイルグルタミン酸TEA

医薬部外品表示名称:N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン液

INCI名:TEA-Cocoyl Glutamate

CAS番号:68187-29-1

 

数あるアミノ酸系活性剤の中でも、ココイルグルタミン酸TEAは古くから実績のある洗浄成分です。

 

名前の最後につく「TEA(トリエタノールアミン)」は、スキンケア化粧品にも使用される成分で、pH調整を目的として中和剤やカルボマーの粘度調整剤として広く使用されているアルカリ剤です。

しっとり感を出す順位としてはTEA>Na(ナトリウム)>K(カリ)となっており、潤いを重視するヘアケア・ボディケアの用途で使われることが多いです。

 

ココイルグルタミン酸TEAの特徴・効果

ココイルグルタミン酸TEAの特徴・効果についてもさらに詳しくご紹介しましょう。

  • 皮脂汚れなどを落としつつ、髪や頭皮の潤いを奪わない
  • ダメージ部分に吸着して皮膜を作り、コンディショニング効果を高める
  • アミノ酸系活性剤の中でも特にしっとりタイプで、泡立ちや洗浄力が控えめ
  • 人の肌のpH5~6といった弱酸性への調整が可能

 

コンディショニング効果とは、髪の表面をコーティングすることで髪を滑らかにし、ツヤや弾力、扱いやすさをアップし、髪内部の水分の流出を防ぐ効果のこと。

 

ココイルグルタミン酸TEAは、潤いを残しながら汚れをしっかり落とすことができ、ダメージ部分を守り、髪を美しく見せることができる優れた成分なのです。

 

さらに、弱酸性への調整が可能で、ヤシ油系の天然由来成分であるため、肌に低刺激であることも大きな利点です。

 

ただし、単体では気泡力が弱くしっとりし過ぎているという特徴も持ちます。

 

 

ココイルグルタミン酸TEAの用途や役割をご紹介

髪の毛

続いて、ココイルグルタミン酸TEAの用途と使用される商品についてもご説明いたします。

 

ココイルグルタミン酸TEAは潤いを守る・しっとりさせる効果があるため、しっとり系のシャンプー・トリートメントなどのヘアケア商品、乾燥肌や敏感肌向けのボディソープやメイクアップ商品に使用されています。

 

また、お伝えしたように「単体では気泡力が弱い」という特徴もあるため、シャンプーには泡立ちを補助する活性剤を使用していることが多いです。

 

泡立ちの補助で使われる活性剤の一つにオレフィン(C14-16)スルホン酸Naがあります。

洗浄力や起泡性、泡切れ性に優れている成分で、岡畑興産では国内在庫販売も行っています。

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naについては、「オレフィン(c14-16)スルホン酸Na | 岡畑興産オンライン展示会【どこ展】」もチェックしてみてくださいね。

 

 

ココイルグルタミン酸TEAの安全性・刺激性は?

ココイルグルタミン酸TEAは天然ヤシ油系の界面活性剤であるため、安全性に問題がないと考えられています。

 

ココイルグルタミン酸TEAは特に刺激性が弱く、皮膚刺激性や光毒性もほとんどないと考えらえており、安全性が比較的高い界面活性剤と認識されています。

 

安全面から、ベビーシャンプーやダメージヘア用のシャンプーにも多く使用されています。

岡畑興産が紹介できるココイルグルタミン酸TEAには、中国メーカー品があります。

 

メーカーによって、使用している防腐剤が異なるため、直接お問い合わせいただければと存じます。

 

 

ココイルグルタミン酸TEAの特徴や効果を知って、正しく活用を

アミノ酸系洗浄剤のアニオン活性剤のココイルグルタミン酸TEA。

ヤシ油系の天然由来成分で、低刺激で髪や肌に優しい特徴があります。

 

そのほか、髪や頭皮の潤いを奪わずに皮脂の汚れを落とせる、コンディショニング効果を高める、弱酸性への調整が可能といった効果がある優れた成分です。

 

この成分単体では、気泡力が弱いという面がありますが、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naのような補助活性剤を使用して気泡力を調整できます。

 

刺激性が低く、安全性が高いといえる成分で、古くから日本では実績のある原料のため、医薬部外品原料規格2021にも収載されております。

岡畑興産でご紹介できるココイルグルタミン酸TEAには中国メーカー品がありますので、気になる方はぜひお問い合わせくださいね!

 

岡畑興産は、東アジアを中心に化粧品原料を豊富に取り扱う化学品専門商社です。

化粧品原料のことなら、岡畑興産にお気軽にご相談ください!

 

岡畑興産 川野

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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