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2025.08.07

化粧品成分「ジエチレングリコールモノエチルエーテル」とは?安全性もご紹介

こんにちは、岡畑興産の菅です。

 

「ジエチレングリコールモノエチルエーテル」というものを聞いたことはありますか?

 

化粧品にも使用される成分であるため、知っている方は効果の詳細や安全性についても、気になるところかと思います。

 

今回は、このジエチレングリコールモノエチルエーテルについて、特徴や効果、用途や安全性までを詳しく解説しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

ジエチレングリコールモノエチルエーテル

 

 

化粧品成分「ジエチレングリコールモノエチルエーテル」の特徴と効果

ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、主に化粧品に使用される成分で、溶剤や浸透促進剤として重要な役割を担っています。

 

基本情報は以下の通りです。

  • 化粧品表示名:エトキシジグリコール
  • 医薬部外品表示名:ジエチレングリコールモノエチルエーテル
  • 部外品表示簡略名:ジグリコールエチルエーテル、エチルカルビトール、エトキシジグリコール
  • INCI:Ethoxydiglycol
  • CAS番号:111-90-0

性状は無色透明の液体で、水、エタノール、エーテル、アセトン、エチレングリコールなどに溶けます。

 

親水性と疎水性の両方をあわせ持つため、幅広い成分を均一に溶解させるのに優れており、製剤の安定性を高める特性があります。

 

また、皮膚の角質層への浸透性が高く、配合された有効成分の肌へのなじみを助けることで、スキンケア製品の実感向上に寄与します。

 

さらに、揮発性が比較的低く、使用中の急激な乾燥を防ぎながら、なめらかで快適な使用感をもたらす点も特徴です。

 

 

ジエチレングリコールモノエチルエーテルの用途や役割も詳しくご紹介

ジエチレングリコールモノエチルエーテル

ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、主にラッカー塗料の溶媒として使用されている成分です。

 

ラッカー塗料とは、トルエンやアセトンなどの揮発性の高い溶媒に、アクリル樹脂やニトロセルロースなどの樹脂を溶かした速乾性の塗料のことを指し、工業用途で広く利用されています。

 

一方で、ジエチレングリコールモノエチルエーテルは化粧品分野においても溶剤や可溶化剤として活用されており、近年ではスキンケアやヘアケア製品でも注目されている成分です。

 

エタノールや水、油分などに対する高い溶解性を活かし、成分の均一な分散・安定化を図る目的で配合されており、親水性と疎水性の両方を持つ性質により、乳化剤としての補助的な働きも担います。

 

さらに、肌への浸透性が高く、美容成分の角質層への浸透をサポートする点でも評価されており、なめらかな使用感や乾燥を防ぐ感触改良の効果も期待できます。
揮発性が比較的低いため、アルコール類などとの併用で使用感の調整も可能です。

このような特性から、ジエチレングリコールモノエチルエーテルは以下のような用途で化粧品に幅広く使用されています。

  • 溶剤:ビタミンC誘導体、油性有効成分、精油などの油溶性原料を安定して溶解
  • 可溶化剤:香料や微量成分を水性処方に均一に分散させ、にごりや分離を防ぐ
  • 浸透促進剤:角質層への浸透を助け、有効成分の作用を引き出しやすくする
  • 感触改良剤:しっとり感やなめらかさを与え、アルコールの刺激感を和らげる
  • 乳化補助剤:乳液・クリーム処方の安定性を高める補助成分

 

こうした機能性により、具体的には以下のような製品に配合されることが多いです。

  • 美容液(導入美容液を含む)
  • 肌荒れ防止やニキビ予防を目的とした薬用化粧水やジェル状美容液
  • 染毛剤
  • シャンプー・コンディショナー
  • クレンジング剤  など

処方全体の安定性を高めつつ、浸透性と使用感のバランスをとる成分として、化粧品開発において汎用的に使用されています。

 

 

ジエチレングリコールモノエチルエーテルの安全性は?

ジエチレングリコールモノエチルエーテルは医薬部外品原料規格2021に収載されている原料であり、一定の品質と安全性が担保された成分です。

 

また、40年以上にわたり化粧品・医薬部外品を含む様々な製品に使用されてきた実績があり、使用歴の長さからも比較的安全性の高い成分とされています。

 

皮膚刺激性:皮膚一次刺激性試験において刺激性はほとんど認められていません。ヒトでの使用実績でも、低濃度配合でのトラブル報告は非常に少ないとされています

皮膚感作性(アレルギー性):マウスやヒトを用いた感作性試験でも感作性は極めて低いとの結果が報告されており、アレルゲンとしてのリスクはほぼないと考えられています

経皮吸収性・毒性:高濃度・長期的な接触では一部において肝腎毒性などが報告されていますが、これは主に産業用途や吸入・大量摂取に関するケースであり、化粧品で使用される0.1%以下の濃度では安全性に問題がないと評価されています

 

岡畑興産は中国品のジエチレングリコールモノエチルエーテルを在庫販売しています。
取扱製品は日本国内での使用に対応した品質規格を満たしたものとなっており、必要に応じてSDS(安全データシート)や規格証明書なども確認可能です。

 

 

化粧品成分「ジエチレングリコールモノエチルエーテル」をぜひ活用!

ジエチレングリコールモノエチルエーテル(化粧品表示名:エトキシジグリコール)は、無色透明の液体で、化粧品では可溶化剤、乳化剤として使用されている成分です。

 

染毛剤やシャンプー、美容液などに配合され、医薬部外品原料規格にも収載されています。

 

40年以上の使用実績があり、皮膚刺激やアレルギー性もほとんどなく、微量使用であれば安全性に問題はないとされています。

 

岡畑興産でも取り扱いがありますので、興味のある方はぜひお問い合わせください!

 

また、「岡畑興産ブログ」では、さまざまな機能性原料・化粧品原料を展示しています。

常設オンライン展示会「どこ展 2.0」でも、多くの原料をご紹介しています。

こちらも、ぜひご覧くださいね!

 

岡畑興産 菅 カン

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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