2024.05.17
プロテオグリカンとグルコサミン・コンドロイチンの違いを詳しく解説!
こんにちは、岡畑興産の萩田です。
プロテオグリカンについて、以前のブログ「プロテオグリカンとは?期待できる効果や取り入れ方についてご紹介」でプロテオグリカンの種類や期待できる効果、特に美容効果について詳しく解説しましたが、まだまだ認知度の低い成分です。
そこで今回は、健康食品としての効果について主に解説したいと思います!
また、プロテオグリカンはひざ関節を構成する主な成分のひとつでもあり、ひざ関節が気になる方にもおすすめなのですが、同じ効果があるとされている成分にはグルコサミンやコンドロイチンもあります。
似ている部分があるプロテオグリカン・グルコサミン・コンドロイチンの違いについても、触れていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
プロテオグリカンの特徴をおさらい!
プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸と同様に、人間や動物の体内に存在している成分で、特にひざや腰などの関節でクッションを作っている成分(軟骨の3〜5%)です。
皮膚の真皮中に含まれる「糖タンパク質」のひとつで、プロテオグリカンという名称の由来はプロテイン(タンパク質)とグリカン(多糖)の単語を組み合わせた複合語です。
プロテオグリカンはかつて哺乳類の限られた部位やニワトリの鶏冠などからしか得ることができず、非常に高価な成分でしたが、1998年以降はサケの鼻軟骨(氷頭)から抽出する研究が進められ、酢酸による大量抽出法が確立されました。
さらに最近では酢酸の代わりに廃棄される梅酢を抽出溶媒とした「梅プロテオグリカン®」という製品も開発されています。
プロテオグリカンの健康への効果
プロテオグリカンは関節でクッションを作っている成分のため、ひざ関節の動きをサポートし、違和感を和らげる効果が期待できます。
プロテオグリカンは牛や魚・鶏肉などの軟骨に含まれているので食事から摂取も可能です。
ひざの曲げ伸ばしや正座などで違和感を感じたときはプロテオグリカンの積極的な摂取がおすすめです。
現在ではさまざまなサプリメントが販売されていますので、それを活用されるのも良いでしょう。
また、ウォーキングなどの適度な運動でも血流量が増加し、軟骨細胞に酸素や栄養が行き渡ることで、プロテオグリカンの増加が促進されるとされています。
プロテオグリカンとグルコサミン・コンドロイチンの共通点と違いを解説
グルコサミンやコンドロイチンも、プロテオグリカンと同じく人間の体内に存在する物質です。
グルコサミンはグルコサミノグリカンと呼ばれる軟骨の主要な構成要素の一部であり、グルコサミノグリカンの合成にはグルコサミンが必要です。
つまりは、グルコサミンはプロテオグリカンの合成に必要な原料として機能し、関節軟骨の健康をサポートする役割を持ちます。
コンドロイチンも関節軟骨の主要な構成要素であり、軟骨の健康に重要な役割を果たしています。
軟骨の柔軟性を維持し、水分を保持する役目がある成分です。
総括すると、プロテオグリカン、グルコサミン、コンドロイチンはそれぞれ関節軟骨の健康に寄与する重要な成分であり、お互いに密接に連携しています。
これらの成分が適切なバランスで摂取されることで関節の柔軟性や機能の維持、改善に役立つと考えられています。
先に共通点からお伝えしましたが、違いについてもみていきましょう。
プロテオグリカンとグルコサミン・コンドロイチンの違いは?
まずプロテオグリカンとグルコサミンの違いですが、プロテオグリカンは主に軟骨に含まれる成分である一方、グルコサミンはカニやエビなど甲殻類の殻に多く含まれる成分であることが挙げられます。
グルコサミンはアミノ糖の一種ですが、プロテオグリカンはご説明したように「糖タンパク質」の一種で、古くは「ムコ多糖タンパク質」とも呼ばれていました。
グルコサミンは体内で自然に生成される物質ですが、プロテオグリカンはお伝えしたようにグルコサミンにより作り出される物質であることも大きな違いです。
コンドロイチンは「ムコ多糖」という糖類の一種で、主にサメの軟骨から抽出されます。
軟骨に多く含まれている点はプロテオグリカンと共通ですが、そのほか甲殻類の殻などにも多く含まれています。
また、コンドロイチンは骨や脳神経組織などほとんどの臓器に含まれており、体内での分布範囲が広い点もプロテオグリカンと異なる点です。
プロテオグリカン・グルコサミン・コンドロイチンの違いを知って正しく摂取!
プロテオグリカン・グルコサミン・コンドロイチンは人間の体内に存在する物質です。
ただし、プロテオグリカンについては自然に生成されるのではなく、グルコサミンによって生成される物質です。
特にひざや腰などの関節でクッションを作っている成分であることは共通していますが、それぞれに違う点があります。
例えば、グルコサミンはアミノ酸の一種であることがプロテオグリカン・コンドロイチンとの違いのひとつ。
コンドロイチンは軟骨の柔軟性を維持して水分を保持する役目があり、ほとんどの臓器に含まれています。
今回は3つの成分の特徴について解説してきましたが、いずれの成分も元気なひざ関節には大切な成分です。
毎日の適度な運動やバランスの取れた食事で補えれば良いのですが、ひざの軟骨は年齢と共にすり減っていくものなので、シニア世代になると積極的に軟骨成分を摂取したいところです。
サプリメントは配合成分や価格もさまざまですので、それぞれの特徴を知って正しく摂取したいですね。
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