2023.01.20
スクラブ製品の環境問題とは?地球に優しいスクラブもチェック
こんにちは、岡畑興産の菅です。
普段、スクラブ剤が配合された洗顔剤や歯磨き粉を使っている方も多いと思います。
汚れを落とすために効果的なスクラブ剤ですが、近年ではマイクロプラスチックによる環境問題も心配されています。
今回はスクラブ製品による環境問題の詳細と、地球に優しいスクラブ製品について解説します。
スクラブ製品のマイクロプラスチックによる環境問題や現在の状況は?
洗顔料やハンドソープ、歯磨き粉、ボディスクラブなどの製品には、角質除去や洗浄の目的でスクラブ剤が配合されているものがあります。
以前は、このスクラブ剤に「マイクロプラスチック(マイクロビーズ)」が配合されており、このことが環境問題になっていました。
マイクロプラスチックとは「水に溶けない5mm以下のプラスチック粒子」のことで、「マイクロプラスチックの化粧品の問題点は?現在の規制や取り組みを紹介」でもご紹介しています。
河川や海洋に流出したマイクロプラスチックが化学物質を吸着し、それを取り込んだ生物の中で化学物質が濃縮され、魚を食べる人体にも影響を及ぼす可能性が指摘されたのです。
EU諸国やアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、台湾などの海外では、2015年以降、マイクロプラスチックを含む化粧品の製造や販売が規制されています。
日本ではマイクロプラスチックを規制する法律はありませんが、各社がマイクロプラスチックを使用しない処方に変更したり、生分解性のあるマイクロビーズに切り替えたりと対応を行っています。
2020年には、環境省が洗い流すスクラブ製品を販売している企業に対して、マイクロプラスチックビーズの使用状況の確認を実施しました。
その結果、洗い流し製品においてスクラブ剤としてマイクロプラスチックを使用している製品は確認されず、現在はほぼ使われていません。
参考記事:洗い流しのスクラブ製品に含まれるマイクロプラスチックビーズの使用状況の確認結果について | 環境省
環境に優しいスクラブ製品とはどんなもの?
マイクロプラスチックを出さない、環境に優しいスクラブ製品には、生分解性の高い成分でできたスクラブ剤や、天然成分からできたスクラブ剤を使ったものがあります。
例えば、硫酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウム・炭酸ナトリウムなどの温泉成分でできたスクラブや、天然植物オイルと砂糖からできたシュガースクラブ、コメヌカからできたスクラブなど、様々な製品が販売されています。
また、韓国のSUNJIN Beauty Scienceでは、マイクロプラスチックビーズの代替品として無機系のシリカビーズを提案しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
環境問題につながらない地球に優しいスクラブ製品を理解しよう
洗顔料やハンドソープ、歯磨き粉、ボディスクラブなどの製品には、角質除去や洗浄の目的でスクラブ剤が配合されているものがあります。
以前はスクラブ剤としてマイクロプラスチックが使用されていましたが、河川や海洋に流出したマイクロプラスチックは化学物質を吸着し、それを取り込んだ生物の中で化学物質が濃縮され、魚を食べる人体にも影響を及ぼすという可能性が指摘されています。
現在は環境に優しいスクラブ剤として、生分解性の高いスクラブ剤や、天然成分から出来たスクラブ剤が使用されるようになっています。
スクラブ製品を選ぶ際には、環境にやさしい材料で出来たスクラブ剤が使われているかどうか、チェックしてみましょう。
岡畑興産のWEBコンテンツ「岡畑興産ブログ」や「どこ展」でも、化粧品原料について詳しく紹介しております。
こちらも、ぜひご覧くださいね!