2024.11.06
両性界面活性剤とは?特徴と期待できる効果を解説
こんにちは!岡畑興産の趙です。
界面活性剤は、私たちの日常生活に欠かせない成分で、自然界や私たちの体内にも存在する身近な物質ですので、皆様もよくご存じかと思いますが、「両性界面活性剤」について聞いたことはありますでしょうか?
両性界面活性剤も身近にある製品に多く含まれているため、特徴や効果を詳しく知っておくと安心です。
今回は、「両性界面活性剤」について詳しく解説します!
その基本的な特徴や性質、種類についてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
両性界面活性剤って?
両性界面活性剤は、親水性と親油性を持つ「界面活性剤の基本構造」を持ちながら、水の中でpHによって陽イオン性(プラス)または陰イオン性(マイナス)の性質を持つ特殊な構造です。
- 刺激が少ない
- 洗浄力がある
- 起泡力がある
- 生分解性が高い
低刺激なので肌への負担が少なく、敏感肌の方でも使えます。
また、洗浄力が高いだけでなく、洗浄しながら髪や肌を整える作用があるのも特徴です。
生分解性が高いのも魅力で、環境にやさしい成分としても注目されています。
両性界面活性剤の主な用途は?
洗浄力と起泡力が高いため、シャンプーやボディソープ、洗顔剤、台所用洗剤など、洗浄や泡立てを重視する製品に多く使用されています。
刺激が少ないので、化粧水や乳液などの基礎化粧品、ベビーケア用品への使用も多いです。
両性界面活性剤の分類もチェック!
お伝えしたように、両性界面活性剤は、水に溶けた際、アルカリ性領域ではアニオン界面活性剤の性質を、酸性領域ではカチオン界面活性剤の性質を持つ界面活性剤です。
両性界面活性剤には「カルボン酸塩型」「硫酸エステル型」「スルホン酸塩型」「りん酸エステル型」「天然型(レシチン)」などの種類があります。
このうち、広く使用されているのは「カルボン酸塩型」で、このタイプはさらにアミノ酸型とベタイン型に分類されます。
カルボン酸塩型の両性界面活性剤は、皮膚や目に対する刺激が少ないのが特徴です。
他の界面活性剤と組み合わせることで、洗浄力や泡立ちを向上させる補助剤として幅広く利用されています。
ベタイン型で代表的なのは「アルキルベタイン」です。
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両性界面活性剤の特徴を知って、上手に活用を!
両性界面活性剤は、親水性と親油性を持ちながら、水の中で陽イオン性または陰イオン性の性質を持つ特殊な構造です。
ヘアケア・ボディケア用品や洗浄剤に使われることが多く、「刺激が少ない・洗浄力がある ・起泡力がある・生分解性が高い」などの特徴があります。
具体的には、シャンプーやボディソープ、洗顔剤、台所用洗剤、基礎化粧品、ベビーケア用品などへの用途が多いです。
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