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2023.01.25

日焼け止め製品がサンゴ礁をなくす!海に優しい日焼け止めとは

こんにちは、岡畑興産の吉江です。

 

近年、日焼け止め製品に入った一部の成分(有機系の紫外線吸収剤)がサンゴ礁の息を止めてしまうことが問題視されています。

 

海に優しい日焼け止めは無機物を使用したものとされていますが、具体的にどんな成分・商品を選べばいいか悩んでしまいますよね。

 

今回は日焼け止めの成分による海洋汚染問題と問題視されている成分、海に優しい日焼け止めの選び方について、詳しくご紹介します。

 

 

海に優しい日焼け止めを選ぼう!海洋汚染問題とは?

夏場のシーズンに欠かせない日焼け止め。

最近は海洋スポーツが流行っていることや冬でも紫外線が影響あるということで、1年中「日焼け止め成分(紫外線遮断剤)」が入った化粧品を目にします。

 

実は、最近は海外を中心に日焼け止め成分の規制が強まっているのをご存知でしょうか?

ここ数年の間で、海外では日焼け止め成分と海洋汚染の関係性がよく議論されるようになりました。

そして、実際に2021年1月1日からハワイ州とフロリダ州のキーウエストでは特定の化学物質が含まれる日焼け止め製品の販売を禁止する法律や規則などが成立し、米国だけではなく他の国でも徐々に実施されています。

 

従来の日焼け止め化粧品に使われている一部成分が海に有害という理由があり、サンゴ礁が死滅してしまうケースもあるそうです。

 

問題視されている日焼け止め成分は?

日焼け止め成分を大きく分けると、無機物の酸化亜鉛や酸化チタンが主な成分である「無機系」と、紫外線吸収剤を主とした有機合成成分の「有機系」の2種類です。

この有機系の紫外線吸収剤に含まれる以下の成分が海に有害と言われています。

  • オキシベンゾン
  • オクチノキサート
  • エンザカメン
  • オクトクリレン

 

特にオキシベンゾンとオクチノキサートに関しては、サンゴ礁の白化現象を引き起こす可能性が極めて高い物質として認められていて、これを含有する日焼け止め化粧品の販売と流通を一部の国で禁止しています。

 

オキシベンゾンとOMCと呼ばれるオクチノキセートは、ほとんどの日焼け止めの化粧品に基本的に使用されており、日焼け止め効果が高い化粧品にはより多く含まれています。

 

こうした日焼け止めの成分が海に流出することで、サンゴ礁を含めた海洋生態系がどんどん傷つけられているそうです。

関連情報は以下のURLから確認頂けますので、関心ある方はご参考お願いします。

 

<関連NEWS記事>

Hawaii bans sunscreens that coral reefs/CNN 

US Virgin Islands bans sunscreens harming coral reefs/Down To Earth 

Sunscreen pollution accelerating demise of coral reefs, experts say/abcNEWS

 

 

無機系の日焼け止め成分「紫外線遮断剤」は海に優しい

では、「逆にどういった日焼け止めを選べば良いのか?」という点についてもお話ししましょう。

サンゴ礁に影響が少なく海に優しい紫外線遮断剤としては、酸化亜鉛と酸化チタンが含まれた無機系の紫外線遮断剤が挙げられます。

 

米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)からも、一般的に安全でありながら効果的であると認められています。

海に優しい日焼け止めを使いたいと思ったら、先に挙げた無機系のものを選び、オキシベンゾンとオクチノキサートが含まれていないものを選ぶと良いでしょう。

 

酸化亜鉛や酸化チタンが使われているミネラル由来の日焼け止めがおすすめです。

また、日焼け止めにはほかにも色々な成分が含まれていますが、「物質の粒子の大きさ」というのも重要なポイントです。

 

日焼け止めの中には「ナノ粒子」と呼ばれる極めて小さい物質を組み合わせて作られているものがあるのですが、こうしたナノ粒子はサンゴ礁が吸収しやすいので、あまり海に優しくありません。

 

そのため、「ナノ粒子不使用」と書かれたものを購入するのがベストです。

天然成分やミネラル由来の成分で作られている日焼け止めならナノ粒子が含まれている可能性が低いので、ぜひそうした部分もチェックしてみてくださいね。

 

 

近年の海に優しい日焼け止めのバリエーションもご紹介

海に優しい日焼け止めは、近年多く販売されています。

どんなバリエーションがあるのか、いくつかピックアップしてご紹介しますね。

 

花王「ビオレ UV アクアリッチ ライトアップエッセンス」

紫外線遮断剤として無機系の酸化チタンが配合されています。

合成着色料が配合されておらず、化粧下地としてお肌のメイクアップ効果も期待できます。また、ヒアルロン酸等の保湿成分が配合されていますので、普段使用におすすめです。

 

資生堂「ドゥーエ 日やけ止め ノンケミカル」

紫外線遮断剤として無機系の酸化チタン、酸化亜鉛が配合されています。
防腐剤や鉱物油といった刺激性のある成分が配合されていないため、敏感肌の方にも使いやすい製品です。

 

グリーンノート「オーガニックUVミルク」

紫外線遮断剤として無機系の酸化チタンが配合されています。

世界のオーガニック化粧品の証でもあるエコサート認証を取得しているため、赤ちゃんをはじめ、多くの方に安心してお使いいただける製品です。

オーガニックコスメの認証については過去のコラム「オーガニックコスメ認証とは?主な認証団体もご紹介!」も、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

日焼け止めは海に優しい成分を選ぼう

私たちの身近にある日焼け止め製品ですが、含まれている日焼け止め成分には有機系と無機系の成分があります。

海に優しい成分は無機系の成分になり、成分表示の酸化亜鉛や酸化チタンの表示を確認していただけると選びやすいと思います。

岡畑興産は海に優しい無機系の紫外線遮断剤を日本の市場へご紹介中です。

ぜひとも酸化亜鉛酸化チタンのブログ内容もご覧頂ければ幸いです。

岡畑興産のWEBコンテンツ「どこ展」でも、化粧品原料について詳しく紹介しておりますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

岡畑興産 吉江 ヨシエ

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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