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2024.12.16

エモリエントとは?代表的な成分や効果を引き出す使い方について紹介

こんにちは、岡畑興産の川野です。

皮膚から水分蒸散を抑えて潤いを保ち、皮膚を柔らかくすることを意味する「エモリエント」。

 

直接皮膚に塗布して使用するスキンケア製品や、ヘアオイル等のヘアケア製品にも使用されています。

 

今回はエモリエントの詳細とエモリエント剤についてのお話です。

エモリエント剤はどんな成分なのか(代表的なエモリエント剤)、エモリエント効果をより発揮させるコツなどを解説します。

 

弊社で取り扱っているエモリエント剤や、似たような言葉の「ヒューメタクト」との違いについてもお伝えしますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

エモリエント

 

 

化粧品で使われる「エモリエント」とは

エモリエントとは、冒頭でもお伝えしたように「皮膚や髪にある適度な水分と油分を保持したまま潤いを維持し、肌を柔らかく保つ作用」を意味します。

 

「エモリエント効果」とも呼び、エモリエント効果が期待できる美容アイテムのことを「エモリエント剤」と言います。

 

エモリエント剤を配合した化粧品は、肌や髪の水分・油分の蒸散を膜のように抑制して潤いを保つことができ、肌や髪が柔かくなることで化粧品が馴染みやすくなるので、肌や髪に取って欠かせない成分です。

 

肌のバリア機能がアップしたり、ツヤのあるスタイリングのしやすい髪になったりと、嬉しい効果がたくさん期待できるため、さまざまなスキンケア・ヘアケア商品に使われています

 

 

主なエモリエント剤の成分とおすすめのエモリエント剤

エモリエント

エモリエント剤の代表的な成分には、以下のものがあります。

  • スクワラン
  • ヒト型セラミド
  • シア脂(シアバター)
  • 脂肪酸エステル
  • ラノリン
  • ホホバオイル
  • アルガンオイル
  • オリーブ果実油
  • 馬油

 

スキンケア・ヘアケア商品を選ぶ際に、このような成分が入っているかをチェックすれば、エモリエント効果を期待できるでしょう。

 

お伝えしたエモリエント剤のうち、岡畑興産取り扱いのエモリエント剤についてもご紹介いたします。

ご案内できますので、興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください!

 

岡畑興産で取り扱いのあるエモリエント剤

岡畑興産で取り扱っているエモリエント剤は以下の4つです。

 

1. スクワラン

「スクワラン」の前駆体であるスクワレンは、人間の皮脂に含まれている成分で高い浸透性や保湿効果があります。

スクワレンは空気に触れると酸化しやすいという性質がありますが、「スクワラン」はスクワレンと同じ効果を持ち、酸化しにくいという成分です。

 

弊社は、中国品の「スクワラン」を取り扱っております。

スクワランとは?肌への効果や危険性の有無について解説!」のブログもぜひチェックしてみてくださいね。

 

2. シア脂(シアバター)

シア脂は、アフリカに生息するシアの木の実から採れる貴重な植物油脂のこと。
人肌くらいの温度で融解するので、ハンドクリーム等に使用されています。

主に皮膚や髪を保湿・保護する目的で油性基材として配合されており、スキンケア、ヘアケア、ネイルケア、ボディケア製品、リップクリーム、口紅など、さまざまな製品に使われています。

 

化粧品成分「シア脂(シアバター)」とは?安全性や注意点もご紹介」のブログもぜひチェックしてみてくださいね。

 

3. オリーブ果実油

オリーブ果実油とは、その名前のとおりオリーブの果実から抽出した脂肪油です。

 

うるおいを保って肌を柔らかくする効果や、シワやたるみなどの肌の老化を防ぐ効果、優しく洗浄する効果、 角栓や毛穴の黒ずみを浮かせてくすんだ肌を明るくする効果などが期待でき、多くの化粧品に配合されています。

 

化粧品に配合されるオリーブ果実油とは?安全性や価格情報についても解説!」のブログもぜひチェックしてみてくださいね。

 

3. 脂肪酸エステル

脂肪酸エステルは以下の3つの種類があります。

 

①パルミチン酸エチルヘキシル

パーム由来のパルミチン酸と2-エチルヘキシルアルコールのエステル化合物です。
油性感が少なく、軽い使用感を持つことからクリーム系製品・オイル系製品(ヘアオイル等)・クレンジング製品に使用されます。

 

②エチルヘキサン酸セチル

パーム由来のセチルアルコールと2-エチルヘキサン酸とのエステル化合物です。
油性感が少なく、軽い使用感を持ち、肌につけるとすんなりと伸びていく感触があります。
スキンコンディショニング作用のほかに、製品の質感を向上させる効果もあり、クリーム系製品・オイル系製品・クレンジング製品に使用されます。

 

③トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル

パーム由来のグリセリンとパーム核油由来のカプリル酸・カプリン酸のエステル化合物。
低粘度で酸化安定性が高く、皮膚に対して伸びが良い質感のオイルです。
刺激性や毒性がほとんどないことから、スキンケア製品や色素の溶解性に優れることから口紅をはじめとするメイクアップ製品に使用されます。

 

 

エモリエントと保湿・モイスチャー・ヒューメクタントとの違い

エモリエントのほか、「保湿」「モイスチャー 」などの言葉も同じ意味で使われることがよくありますが、似ているようで異なります。

 

エモリエントも保湿といえば保湿なのですが、正確には「保湿」という表現は肌の湿度を保つことを指し、「モイスチャー」は水分・湿気を意味を持ち、肌に潤いを与えたり、潤いを維持したりするための言葉として使われます。

 

そして、保湿剤にはエモリエント以外に「ヒューメクタント」もあり、ヒューメクタントは皮膚に水分を与えて乾燥から守り、吸湿性の高い水溶性の成分を指します。

 

代表的なヒューメクタントは、グリセリン・ヒアルロン酸Na(ヒアルロン酸ナトリウム)・プロテオグリカンなどです。

 

弊社取り扱いの、グリセリン・ヒアルロン酸Na・プロテオグリカンについては、下記のブログもぜひご一読ください。

グリセリンとは?効果や安全性を解説!使用する際の注意点も確認

ヒアルロン酸ナトリウムとは?その効果や安全性について詳しく!

プロテオグリカンとは?期待できる効果や取り入れ方についてご紹介

 

 

エモリエント効果を十分に発揮させるための保湿方法

スキンケア

エモリエント剤の配合されたスキンケア商品を使う際に、より効果を発揮させるためのコツもあるのでご紹介します。

 

ぜひ、以下の手順で行ってみてください。

 

  1. スキンケアを行う前に、しっかり汚れを落としておく
  2. ブースターで肌を柔らかくする(角質層にスキンケア成分が浸透しやすい状況を作る)
  3. 化粧水で肌の水分量を上げる(肌に水分を与える)
  4. 美容液で肌悩みにアプローチする。(訴求成分)
  5. 乳液・クリーム・オイルで肌からの水分の蒸発を防ぐ

 

 

エモリエント剤は肌や髪の保湿に欠かせない成分!

皮膚から水分蒸散を抑えて潤いを保ち、皮膚を柔らかくすることを意味する「エモリエント」。

 

エモリエント効果のあるエモリエント剤は、直接皮膚に塗布して使用するスキンケア製品やヘアオイル等のヘアケア製品にも使用されています。

保湿成分には、エモリエントのほか、「ヒューメタクト」がありますが、違いを知っておくと選ぶ際に役立ちます。

正しい知識を得てから選ぶと、失敗が少なくなるので、ぜひ細かくチェックして選んでみてくださいね!

 

岡畑興産では、グローバルメーカー品と中国メーカー品のエモリエント剤が紹介可能です。製品について、お気軽にお問い合わせください!

 

また、「岡畑興産ブログ」では、さまざまな機能性原料・化粧品原料を展示しています。

常設オンライン展示会「どこ展 2.0」でも、多くの原料をご紹介していますので、ご興味のある方はこちらもチェックしてみてくださいね。

 

岡畑興産 川野

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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