OKAHATA PEOPLE
2024.06.08
社長の○○
デジタル三河屋のリアル版ショールーム:シン・東京支店
- #社長が書いた
このブログは、2023年3月、シン・東京支店オープニング挨拶のラフ原稿。あの日、皆さんの顔を見ながら、響きそうな話をピックアップしてお話したのですが、2025年3月シン・大阪本社オープンに向けて、あの時の想いを忘れないよう、今更ながらの公開です。経営xオフィスデザインにできることは、まだまだある!ご興味あれば、最後までご笑覧ください。
お礼:引っ越しご苦労さま。特に、MSD小田垣さん北出さん、ありがとう。
目次
24年越し:Dots are connected, looking backwards
シン・東京支店は、2018年のDirection(ちょっとユニークな、ワクワク踊れる舞台)を形にしたのですが、個人的には、もっと遡って、24年越し。
1999年、東京で働き出して、目黒通りの家具屋巡って、当時気張って買ったソファは今も現役。新婚旅行ではコペンハーゲンの家具屋を巡ったり。2020年、Luna Sandals訪問のついでに、LAのEames House行ったりとか。
“デザイン好き”が、特にこの数年、一気に経営の役に立っている。Steve Jobs的に言えば、Dots are connected, looking backwards。興味を持って色々Dotsを集めていたら、後から繋がってきた、という話。
レイアウト小ネタ集
カフェゾーン
あそこの原型は、上海のWagas。よく資料を作ってた、思い出の場所
フロアリングのゾーニング
一回目の自宅リフォームの時、お金がなくて諦めたことのひとつ。
センターテーブル
新川のオマージュ。オフィスエリアと、コミュニケーションエリアをつなげる橋/染谷さん設計のラスト。
ブース
プレコロナから、ひとり集中室は作りたかった。
スタンディングや、Directionの壁
台中オフィスがモデル。台中の成功例の話。
アジリティーと弾み車
引っ越そうと決めて、10ヶ月で引っ越した。決定も行動も早い/速い、というのは、ずっと準備してるから。(萩田さん的に言うと、無意識的有能)
いつも早い/速い必要はなくて、勝負の時だけ、ギアを上げられればいい。機が熟したタイミングでかっ飛ばせること。アジリティーっていうのは、ただのスピードじゃない。必要な時にall-in出来ること。年月日々の蓄積が、滲み出るもの。ONLもそうだけど、このオフィスも長年の蓄積が滲み出た結果。
普通のオフィスじゃなくて、この、ややこしい(笑)オフィス。これを10ヶ月。社内外とのコミュニケーションがうまくないとできない話。皆さんのおかげです、ほんとありがとう。もうひとつ、“弾み車”のおかげでもある。事業利益は、人に注ぎ込む。その迷いなき形として、シン・東京支店。
事業報告書、読んでね。22年までで一区切り
https://okahata.co.jp/corporate/annual.php
シン・東京支店は、次の章に進む、シン・岡畑興産のシンボル。
形にすることと、実力主義。大事なのは言葉じゃなく、実践
遅い/決めない日本へのアンチテーゼとして、この小さい岡畑興産だけは、速い/決める組織にしようって思っている。
ONLだって、コンテンツだって、結局は、対面で必死に説明して、そして結果を出さねば、わかる形にしなければ、伝わらない。形にしないと、伝わらない(はじめなければ、はじまらない)。
それは、The OkahataShoesという発明から学んだこと。
Web営業とか在宅勤務が偉いわけじゃない。カジュアルが、リモートワークがいいわけじゃない。お客さまの役立ってる奴が、えらい!人を動かせること、結果を出してる奴が偉い。お客さまのために、1番パフォーマンスが上がるスタイルを選ぶ。実力主義でやるっていう宣言。
未来に賭ける:次世代のための投資=場所=シン・東京支店
新しいことに興味を持つ。好奇心こそが原動力。ある年齢を超えると、昔は良かった、みたいなことを言う(コンデ)。それが嫌。誰しもいずれそうなるんだろうけど、それが少ない会社にしたい。若い会社は、その若さだけで既に正しい=先が長い=未来が明るい。現状維持より、未来志向=若い世代に合わせる。
利益は、人と事業に、と言ったけど、一言で言えば、利益は未来のために。
シン・東京支店は、岡畑興産の今の世界観のモデルルーム(AppleStoreの話)
Direction以降(2018)、岡畑興産のコーポレートアイデンティティー(CI)作りを丁寧にやってきて、当時は会社案内やツミキ(ONL22参照)、名刺など(実はApple Storeのスタッフ名刺のサイズに近い)。2020年以降は、ONLを手始めにWebsite(どこ展、各ブログ、動画)で、ビジネス的な価値観はもちろん、大袈裟に言えば、ツミキや、デザイン/色含めた世界観をデジタルで表現してきました。
デザイン的な世界観は、柚本さん(ONL22に登場)と私が中心になって、(もちろん、要所要所、皆に相談しながら)作り上げてきたもの。ONLは、今でも毎月、一字一句、見せ方まで、デザイナーの柚本さんと私(編集長)が決めていて、伝わり方/細部に拘ってやっています。
シン・東京支店のコンセプトは、“わざわざ来る場所”としていましたが、もう一つは、“デジタル三河屋の世界観のリアル版ショールーム”。対面営業で最重要とはいえ、ONLはほぼ毎月お届け。つまり、デジタルでの接点の方が圧倒的に多くなっています。だからこそ、わざわざ来て頂いた時に、入口のみならず、オフィス全体から、“あ、デジタル(ONL)と同じなんですねー”、って思っていただける、岡畑興産が示してきた世界観が滲み出る場所にしたい。
分かりやすいベンチマークは、Apple Store。Apple製品のデザイン世界観を、お客さまに手渡しする瞬間まで、完璧に演出するために、作られた“Ideal Store”としての、リアル小売店が、AppleStore。Steve Jobsは、製品のみならず、パッケージを開けるまでのプロセスまで完璧に作り込んでいるのに、そのApple製品が、量販店の棚で、量販店の販売員に、雑に売られるのが許せなかった。お客さまにお届けするまで、完璧なCustomer Experienceを作り上げたいという思いで、Appleがまだ業績が芳しくない頃に大したマーケットリサーチもせず、Apple Storeをぶち上げましたが、今でもApple Storeに行くと、プロダクトとの整合性が気持ちがいい。
言いたいのは、ONLやら、Websiteで岡畑興産を知る人も多くなり、その方々が来社された瞬間(エレベーターを降りた瞬間)から、帰りエレベーターまでお送りして、エレベーターが閉まるまで、“あ、リアルとデジタルが同じように丁寧だった“と感じてもらえる、帰りの動線での見え方までこだわったIdeal Officeにしたかった。
WHY 入り口で出迎えるのか
Zoomでも、Teamsでも、打ち合わせはできる、それでもわざわざ来社いただいたんだったら、入り口までお迎えしよう。そして、Directionのことやら、入り口の狭さ、センターテーブルのこと。スタンディングのこと、なんでもいいから、雑談して欲しい。
ONLは、会話のきっかけ。
来社のきっかけ、シン・東京支店。
雑談のきっかけとしての、入り口でのお出迎え。
だからこそ、ちゃんとお迎えしよう。
シン・東京支店のズレ補正
社員の動線も同様に徹底的に、考えたつもり。ただ、働いてみると、ちょっと違う/変えたいとか、色々あると思いますので、やってみて、違うところはズレ補正を必ず入れますので、ご安心を。
以上
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2024年5月:Okahata News Letter第36号「2025年春、岡畑興産本社が生まれ変わります。」