OKAHATA PEOPLE
2024.12.18
社長の○○
2024年12月全体会議/社長の反省会、沈黙の10分間資料(の一部抜粋)
- #入社を希望される方へ
- #社内
- #社長が書いた
目次
初めての方も多いので:12月の全体会議は、別名、“社長の反省会”
うまくいかなかったことに向き合う会。反省も「隗より始めよ」。
出来たことばかりに目を向ける“自分過剰”な組織に、“ズレ補正”なんて不可能。年に一回、みんなで“Confront The Brutal Facts”の会。[“厳しい現実と向き合う”は経営会議お馴染み、Jim Collinsの経営コンセプトの一つ]
Before confronting the brutal facts : 反省会を始める前に:
社長の反省会:Tradeoffs、得たものと代償
23年度の事業報告書に、no solutions, only tradeoffs, と書きました。
限られた時間の中で、やれることの裏には、やれないこともあり。24年は、得たものも多かったが、代償が大きかった。
得たもの:
粗利を伸ばし、面白い人たち(ユニークな顧問や新入社員)も、ポテンシャルの高い強い商材も集まり、得たものは創業史上最多、打ち続けた手がこんなに響いた年はないと思っています(証明するデータはない)。一緒に頑張ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
代償:
それでも、良い年だったと言い切れないのは、社内事で、アンフォースド・エラー(凡ミス、ポカ)が多かったから。対策や判断が後手後手になってしまったのは、社長の責任。得たものも多いけど、代償も多い1年でした。ご迷惑をおかけしました。
対策=ズレ補正策は(今、語れる限り)後述しますが、2025年のキーワード候補↓
3B1)会社が動くまで待たないマインド:事業、支店、チームでサクサク解決に動こう。(サクサク相談、サラッと事後報告)
3B2)事業部だけで解決できない課題には、全社でALL-INで動く:BとCのバランスが大事。
成長する、体が大きくなる、って大変です。だけど、よりデカい岩が動かせるようになっている高揚感の方が、圧倒的に勝ってます。その高揚感を1人でも多くと共有して、一緒にガッツポーズができる、25年にしたい。
エンゲージメントサーベイへのフィードバック:
いつもコメントありがとうございます。
2025年のキーワード候補:
前述の
A)先回り予防にお金と時間を使うマインド(脱:後手後手)
B1)会社が動くまで待たないマインド(サクッと解決)
B2)事業部だけでは解決できない課題にのみ、全社でALL-INで動く
+C)
目の前のことをちゃんとやろう(脱:脇が甘い会社)
今日の全体会議の社長挨拶は、和歌山の土木工事テスト会場から(しかも、自社企画)、というイノベ商社の真骨頂、なお話でした。今の弊社のイノベ商材展開スピードは、競合他社には絶対出せない強みのカード。なのですが・・・
25年に強調したいのは、もっと地に足ついた話。
イノベ商材作りは、幹部がやります。なぜなら、僕も含めて、ヒーヒー言いながらやっとできるようになったくらい、難易度の高い動きの連続なので。ONL、ブログ、社内外情報と人脈、もちえる全ての兵站を伸ばし切りながら、幹部が必死こいて動き、未来の稼ぎは作って見せます。
その間、社員全員が意識して欲しいのは、もっと地道な、ビジネスマナーとか、社内コミュニケーションとか、坂出さんの言う、Organizational Capabilityの改善。今の岡畑興産は、“面白い仕事をするけど、脇が甘い会社”です。
・電話対応が失礼、という声をいただいたり。
・事業部ごとに、運営基準やルールの解釈が違ったり。
・収益管理も緩くなりがち。
・報告体、在宅フレックス運用もルーズな部分あり。
2025年は、まず、目の前のこと、組織運営をちゃんとやろう。次に、自由とイノベーション。(やる順番/文脈が大事、という話は↓)
最後に:人と組織のフィットについて語るときに、よ~く考えたこと。
エンゲージメントサーベイで「自分の強みを知る、人材育成、キャリア形成を支援するプログラムを実施して欲しい。」というコメントもいただきました。ありがとうございます。
サイコーに鋭い指摘なので、深く掘ってみましょう。
A)24年、人と組織のフィットをよくする宣言2
宣言以来、フィット目線で組織を眺め、動かしてきましたが、当たり前の結論は、フィットしている組織は、スムーズにうまく動き出すし、フィットの悪い組織はギクシャク。うまく機能していない組織やポジションは、得てして、人の得意(性格含む)と、与えられた役割が合っていない。
難しいのは、一見フィットしてそうで、実はフィットしてないケース。人の得意/強み/性格への理解がまだまだ浅いし、人って複雑で難しい。。。。
そもそも、人の得意(不得意)、性格や癖、デフォルト(=初期設定。自分の自然な、素な姿)ってなに、自分の素の姿って何なのよ?
蘭とたんぽぽの話
自分は、果たして、蘭側の人?たんぽぽ側の人?蘭に水と太陽光を浴びせても、綺麗にならないように、初動が遅い(弱み)x熟考(強み)タイプに、飛び込み営業はできません(例えば、の話)。
B)人と組織を語る前に、人を。自分を知ろう。(岡畑典裕の場合)
マイヤーズ・ブリッグス、エニアグラムなど、心理学ベースxビジネスの世界で信頼を置かれている性格判断ツールで、まずは自分のデフォルトを診断してみました:
不肖、岡畑典裕の診断結果:捜査官+少し達成者(嫌な奴・涙)、仲介者タイプ:
「人間関係とストレスに弱い」と出た(涙)。「向いている仕事は、コピーライター、脚本家等々」だそう笑。数秒だけ現実逃避してから、かなり当たってると思い直しましたが、組織を率いるカリスマティックなリーダー感が全くないのには、苦笑するしかない。
図星:
例えば、弊社が中期計画を作らないのは、社長が数字にコミットし過ぎて捜査官が如くマイクロマネジメントに走るのを予防するため。チャレンジはめっちゃするけど、転んでもリカバリーできる安全な場所(Above the Line)でやっているし、 教科書/セオリー通りの経営への異常なこだわりも、超慎重な性格=メンタルの弱さの裏返し。在宅を好み、メモを書きまくる経営は、人間関係の弱さ(笑)と、脚本家気質の表出。
社長の弱みが会社の弱みにならないように、社長の強みが会社の強みになるように、長い年月をかけて経営を進化させ(僕自身も変化させ)てきたことは、“今しか書けないシリーズ”に書いたとおり↓
c)デフォルトのままじゃ、何事も(いわんや経営なんて)うまくいくはずない:
だから、経営を変え、自分を変えたつもりですけれど、それでも、デフォルトは変わらない、という診断結果(ガーン)。
本質(デフォルト)は変わらなくても、やり方は変えられるんですよってこと。「僕にリーダーシップがあるとするなら、後天的、晩成型、後から学んで得たもの」という勝手な仮説も、あながち間違ってなかった。
それでも、人間は、自分のデフォルトのまま、うまくいくと思い込む:
自分のデフォルトのまま、うまく行くラッキーな人なんて、世の中にほとんどいない(しつこい笑)。うまくいっている人は、それがデフォルトじゃなくても、うまくいくように日々、研鑽を積んでいるだけのこと。
皆さんそれぞれの得意が活きる仕事や舞台を用意したいけど、それはそれで難しい。デフォルトとフィットしない仕事を任せることは、ままある。その場合は、そのギャップをわかって、演じてみて欲しい。デフォルト以外でも活躍できるように研鑽を積んでほしい。
自分のデフォルト、というのは、たとえば、利き手みたいなものですが、左利きなのに、右手メインの仕事が来たら、私は左利きなんですよと主張しつつ、右手仕事も努力してみる。(余談:ラファエル・ナダルは右利きです)。
長いので、そろそろ。
最後の最後:
個人的には、2024年は、人生の大きな節目でした。代償も大きかったですが、僕らしかできないことができている手応えや喜びの方が、やっぱりデカい。
2024年も、一緒に仕事をしてくれて、ありがとうございました。
2025年も、この、ややこしい経営は続きますが、きっと面白い仕事と人が集まり続けてくれるんじゃないかなーという楽観(自信)だけはあります。このやり方が、皆さんにフィットすると思ってくれたら、嬉しいし、フィットがズレてたら、教えてください。そして、自ら少し合わせる努力もしてみてください。
25年は、みんなで、ちゃんとやろう。で、成果を出す。
以上