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2021.12.03

生分解性キレート剤とは?効果や安全性を解説!

こんにちは。「岡畑興産」の仁科です。

 

SDGsの取り組みにより生分解性が注目されておりますが、生分解性のキレート剤はご存知でしょうか?

 

環境に優しく、洗浄力の高い生分解性キレート剤は注目を集めており、現在では多くの用途で使用されいます。

今回はキレート剤の効果と生分解性キレート剤「α-ヘプトグルコン酸ソーダ」の利点、生分解性キレート剤の安全性について紹介します。

α-ヘプトグルコン酸ソーダ

 

 

生分解性キレート剤とは?特徴を詳しくチェック!

まずは基本情報からご紹介します。

  • 一般名:3-ヒドロキシ-2,2′-イミノジコハク酸4ナトリウム
  • CAS番号:13007-85-7

 

キレート剤とは、特定の金属と結びつくことにより、金属を不活性化する働きをする薬剤のことです。

身近なところでは石鹸や洗剤などに用いられることが多いです。

 

キレート剤の多くは石油を原料に生産された安定性が高い薬剤で、生分解性がほとんど無く安定しているため、金属を吸着した後も分解せず環境中に蓄積します。

 

また、一部のキレート剤は廃水などに含まれる重金属を吸着した状態で環境中に放出され、その後飲料水や魚介類など食物の形で人間の身体に取り入られてしまうことがわかっています。

 

一方、生分解性キレート剤は金属を吸着した後、時間とともに分解されることで環境への負荷が格段に少なくなるメリットも。

そのため、多くの用途で使用され始めています。

 

 

生分解性キレート剤の効果や利点、安全性は?

生分解性キレート剤は、水道水などに含まれるミネラル成分であるカルシウムやマグネシウムイオンと結びつくことで泡立ちをよくし、洗浄力を高める効果があります。

 

水の中に金属イオンが多量にある状態だと、石鹸は泡立たない上に、洗浄力も低下してしまいます。

障害となる金属イオンを封じ、本来の性能を発揮させるために使われているのです。

 

工業用としても水処理や金属処理に用いられ、水の中の金属イオン吸着や金属表面の金属由来の汚れを洗浄する働きをします。

 

ただし、キレート剤は一般に強アルカリ環境下ではキレート力が下がってしまい、求められる効果を発揮できないことがあります。

 

その場合に用いられるのが「α-ヘプトグルコン酸ソーダ」です。

次のような構造式で示されます。

 

α-ヘプトグルコン酸ソーダは、強アルカリ条件下で強いキレート力を示すため、例えば同じ生分解性キレート剤のグルコン酸ソーダと比べると14倍ものキレート力を発揮します。

 

頑固な汚れも落ちやすくなるため、洗浄時間も短くなり、労働環境にも自然環境にも優しいキレート剤です。

少しでもご興味があればサンプルを提供しますので、ぜひともお試しください!

岡畑興産ホームページ内の「どこ展」でも「α-ヘプトグルコン酸ソーダ」を詳しく紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。

 

生分解性キレート剤の安全性は?

生分解性キレート剤は、環境に排出された際に土壌や水中で微生物により二酸化炭素や水、アンモニアなどに容易に分解され環境に悪影響を与えません。

 

また、ほとんどの生分解性キレート剤はアミノ酸やブドウ糖が出発原料です。

毒性や刺激性もありませんので安全に取り扱う事ができます。

 

 

生分解性キレート剤とは洗浄力が高く環境に優しい成分!

生分解性キレート剤は、これまで使用されている石油由来のキレート剤と同じく、カルシウムやマグネシウムなどの金属を不活性化する能力を持ちながら、使用後は微生物により容易に分解することで環境負荷を低減できる製品です。

 

身近なところでは石鹸や洗剤などに用いられることが多く、泡立ちをよくし、洗浄力を高める効果があります。

 

毒性や刺激性もなく、安全に取り扱う事が可能で、環境に排出された際に容易に分解され環境に悪影響を与えません。

 

ただし、キレート剤は強アルカリ環境下ではキレート力が下がってしまう場合も。

 

岡畑興産の紹介する「α-ヘプトグルコン酸ソーダ」は、特に強アルカリ環境下では他のキレート剤とは比較にならない程の強いキレート力を発揮します!

頑固な汚れも落ちやすくなるなど、メリットがたくさんある製品です。

 

ご興味のある方は、ぜひ「どこ展」もチェックしてみてくださいね。

岡畑興産 仁科 ニシナ

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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