2022.08.19
水処理薬品とは
こんにちは。化学品専門商社、岡畑興産の佐藤です。
今回は工業用「水処理薬品」について簡単に説明します。
水処理、水処理薬品とは
私たちの生活、産業活動において「水」は欠かせないもので、河川や井戸、海から水を得て、水道水や工業用水として利用しています。
また、水道水や工業用水は綺麗に見えてもカルシウムやマグネシウムなど微量の不純物が含まれている為、特定の用途に使用する際には水質を改善してから利用しています。
このように自然界にある水を私たちが活用できるようにする事を「水処理」といい、その時に使用される化学薬品を「水処理薬品」と呼んでいます。
*利用した後の汚れた水を綺麗にする「廃水処理」も水処理に含まれますが、ここでは水を利用する前の「用水処理」を水処理とします。
飲み水として使用する為の水と工業用に使用する水では、求められる水質は異なります。
飲料水にはカルシウムやマグネシウムなどが含まれていますが、ミネラル成分と呼ばれ問題になることはありません。
しかし、「ボイラー水」や設備を冷やす「冷却水」に使用される水に対しては、ミネラル成分は水垢の一種であるスケールの原因になります。
そのため、イオン交換によりミネラル成分を取り除いたり、ミネラル成分が析出してスケールになる事を防ぐ薬品を添加することで、スケールの発生を防いでいます。
例えば、カルシウムやマグネシウムを物理的に取り除くゼオライトを使用したり、特殊な生分解性キレート剤としてヘプトグルコン酸ソーダを使用する事もあります。
ヘプトグルコン酸ソーダについてはどこ展の記事を参照ください。
岡畑興産では日本、ドイツ、中国、韓国、インド、タイの水処理薬品及び原料を取り扱っています。
水処理でお困りの事があれば、ご遠慮なくお問い合わせください。
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