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2026.06.10

ココイルグリシンKの特徴・効果とは?アミノ酸系界面活性剤との関係も

こんにちは、岡畑興産の小池です。

 

洗浄剤の成分表示で見かける「ココイルグリシンK」。

 

「どんな洗浄成分なのか」「肌への刺激は強くないのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、ココイルグリシンKの成分特性や効果、安全性、用途、配合時のポイントについて解説します。

化粧品容器

 

 

ココイルグリシンKとは?特徴とアミノ酸系界面活性剤との関係

「ココイルグリシンK」は植物由来のヤシ油由来の脂肪酸とアミノ酸「グリシン」を原料とするアミノ酸系界面活性剤で、シャンプーや洗顔料など幅広い洗浄製品に配合される成分です。

 

まずは基本情報からご紹介します。

  • 化粧品表示名称:ココイルグリシンK
  • 医薬部外品表示名称:N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム液
  • INCI名:Potassium Cocoyl Glycinate

 

以下は構造式です。

構造式

ヤシ油脂肪酸が疎水基(油となじむ部分)、グリシンが親水基(水となじむ部分)として結合した構造をしています。

 

グリシンは分子量が最も小さいアミノ酸のひとつであり、この構造的な特徴が、他のアミノ酸系成分とは異なる性質につながっています。

 

また、ココイルグリシンKはアミノ酸系界面活性剤の中でも、他のアミノ酸系洗浄成分と比べ、

さっぱりとした感触、泡立ちや洗浄力は高いといった特性を持っています。

 

アミノ酸系界面活性剤については、以下もぜひあわせてご覧ください。

 

アミノ酸系界面活性剤とは?洗浄成分の効果や安全性について解説!
シャンプーの成分「界面活性剤」の種類ごとの特徴とは?

 

 

ココイルグリシンKの効果は?洗浄力・低刺激性と用途も解説

先ほども少し触れましたが、ココイルグリシンKは泡立ち・泡質に優れ、きめ細かく弾力のある泡を形成するため、洗浄時の摩擦を軽減しながら皮脂や汚れをしっかり落とします。

 

アミノ酸系界面活性剤の特徴として、以下のような点も評価されています。

  • 洗浄後のつっぱり感が出にくい
  • 肌や髪のうるおいを保ちやすい

 

これはアミノ酸系界面活性剤が弱酸性で肌のpHに近い性質を持つためで、低刺激性の根拠のひとつとなっています。

 

用途としては、シャンプー、洗顔料、ボディソープ、ハンドソープといった幅広い製品で活用されています。

 

特に、「さっぱりした洗浄感」と「低刺激性」を両立したい処方で選ばれることが多い成分です。

 

 

ココイルグリシンKの安全性・刺激性は?環境への配慮も確認

ココイルグリシンKは、長年にわたり化粧品用途で使用されてきた実績があり、適切な濃度・処方条件下では刺激性が低い成分と評価されています。

 

皮膚刺激性や眼刺激性に関する試験でも、一般的な洗浄用途(リンスオフ製品)においては安全性に問題がないとされています、

 

通常の使用濃度では健康への悪影響リスクはほとんどなく、敏感肌の方でも安心して使用しやすい成分です。

 

また、以下の点から環境面においては、生分解性が比較的高いという利点があります。

  • 植物・アミノ酸由来の原料を使用
  • 使用後に微生物によって分解されやすい構造

 

お伝えしたようにヤシ油由来の脂肪酸とアミノ酸(グリシン)を原料とする自然由来の成分であるため、石油系界面活性剤と比べて使用後の環境への残留リスクが低いとされています。

 

こうした特性から、ナチュラル志向やサステナブルをコンセプトとする製品での採用が進んでおり、環境負荷を抑えながら洗浄力と低刺激性を両立できる点が、消費者・処方開発者の双方から選ばれる理由となっています。

 

 

ココイルグリシンKを配合するポイントは?選び方もご紹介

処方設計においては、以下の点を意識すると扱いやすくなります。

 

適切なpH設定 

中性〜弱アルカリ性の領域で洗浄力・泡立ちが安定します。
酸性に傾くと性能が低下するため、処方全体のpHバランスを確認することが重要です。

 

他の界面活性剤との組み合わせ
グルタミン酸系やタウリン系と併用することで、刺激をおさえながら泡質を整えることができます。

 

やや石けんに近い性質を持つため、低刺激処方では補助洗浄剤としてバランスを取るケースも多く見られます。

 

目的別の選び方のヒント

製品コンセプトに応じた使い分けがポイントです。

 

低刺激・敏感肌向けの処方では、ラウロイルグルタミン酸Naなどよりマイルドな成分と組み合わせることで、刺激をおさえながら洗浄力を確保できます。

 

洗浄力やさっぱり感を重視する場合は主洗浄剤として採用し、アミノ酸系の中でも高い洗浄力を活かした処方設計が可能です。

 

ナチュラル・環境訴求を軸にしたい場合は、植物由来・高生分解性という特性をコンセプトの核として打ち出すことができます。

 

 

ココイルグリシンKの特徴と効果を理解して、目的に応じて活用しよう

ココイルグリシンKは、ヤシ油由来の脂肪酸とアミノ酸「グリシン」からなるアミノ酸系界面活性剤で、比較的高い洗浄力と低刺激性を両立した成分です。

 

泡立ちや泡質に優れ、シャンプーや洗顔料、ボディソープなど幅広い化粧品に使用されています。

 

安全性や生分解性の面からも評価されており、ナチュラル志向の処方にも適しています。

 

配合時はpHや他成分との相性を考慮し、製品目的に応じて活用することが重要です。

 

岡畑興産では、液体・粉末タイプのココイルグリシンKを取り扱っております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

岡畑興産のWEBコンテンツ「岡畑興産ブログ」や「どこ展2.0」では、他にもさまざまな化粧品原料について詳しく紹介しております。

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