2023.07.10
洗顔料の成分の選び方は?チェックポイントも解説!
こんにちは、岡畑興産の吉江です。
皆さんが日常的に使用している洗顔料。
どのような成分が含まれていて、どのように選んだら良いか、正直よくわからないですよね。
今回は洗顔料の成分について詳しく解説いたします。
目次
洗顔料にはどんな成分が含まれる?成分の選び方のコツ
洗顔料に含まれる洗浄成分は、主に脂肪酸石けん、合成界面活性剤があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
脂肪酸石けん
きめ細かい濃密な泡立ちで、泡切れも良いため洗い流しやすい、弱アルカリ性。
合成界面活性剤
軽やかな泡立ち、弱酸性と記載のある製品は合成界面活性剤を主体にしたものが多い。
洗浄力がマイルドな洗浄成分は、刺激が少なく敏感肌の方におすすめですが、肌に汚れが残ってしまいやすく肌トラブルの原因になることがあります。
お湯でも落とせるようなファンデーションやマスカラを選ぶなど、メイクアップ用品の選び方も重要になるでしょう。
一方、洗浄力が強い洗浄成分も肌への刺激になるので注意が必要です。
また、この2つの主成分の中にも含まれる成分に種類があり、例えば「ラウリル硫酸ナトリウム」などが入った石油系の合成界面活性剤は、特に刺激が強いため、肌の弱い方は避けた方が良いかもしれません。
にきびなどの炎症を抑えてくれるサリチル酸も乾燥しやすいというデメリットがあります。
ラウリン酸は肌に残りやすく刺激があるため、特に肌の弱い方は、ミリスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸のものを選ぶと安心です。
この2つの主成分以外にも、防腐剤、香料、着色料、エタノールなども含まれていたりしますが、肌に良くないとされています。
最近では、刺激性が少なく肌に優しいアミノ酸系界面活性剤を主剤とした洗顔料も多く発売されており、人気が高いです。
「アミノ酸系界面活性剤とは?洗浄成分の効果や安全性について解説!」でも詳しくご紹介しています。
それ以外にも、保湿成分としてヒアルロン酸やセラミド、抗酸化成分のビタミンCや美白成分、美容成分としてセラミド、CICA、クレイなど、さまざまな成分を配合した製品があります。
敏感肌や乾燥肌の方は保湿成分が入ったものを選ぶのがおすすめです。
そのほか、脂性肌であればCICAやクレイ、混合肌ならセラミドなど、肌に合ったものを選ぶと良いでしょう。
洗顔料は石鹸?クリーム?タイプごとの特徴もチェック
洗顔料のタイプも様々ありますので、詳しく解説いたします。
クリームタイプ
最もオーソドックスなタイプで使用量の調整がしやすい。
クリーム状のため泡立てやすい。
質感はさっぱりしていて、洗浄力は中程度。
固形石けんタイプ
泡立ちは比較的良い。
成分がシンプルなためコストパフォーマンスが良い。
洗浄力は高く、洗い上がりはさっぱりしている。
グリセリンを配合している透明石けんは洗い上がりがしっとりしている。
泡タイプ
十分な泡立ちを確保できるので、肌の摩擦が少なく優しく洗える。
ただし泡立てが不要な分、少し価格が高くなりがちで、コストパフォーマンスは良くない。
また、泡を立てるための発泡剤、合成界面活性剤が配合されているケースが多いので、肌の弱い方は成分をチェックする必要がある。
洗浄力は弱〜中程度が多く、質感はさっぱりしている。
パウダータイプ
パウダーのため鮮度や洗浄力をキープできる。
特に酵素を配合する場合はパウダータイプが多く、酵素が入っていると古い角質を取り除きやすいメリットがある。
水分が含まれない分、防腐剤などの成分が配合されていないので肌の弱い方も使いやすい。
ただし、商品によっては泡立てにくいものもある。
正しい洗顔料の使い方や洗顔の方法は?
お肌に優しい洗顔料の使い方は以下になります。
①洗顔料はよく泡立てる
お肌に負担をかけないためには、弾力のあるきめ細かいたっぷりの泡でお肌をこすらずにやさしく洗うことが大切です。
② ぬるま湯で丁寧にすすぐ
すすぎの温度も重要です。とくに寒い時期などあついお湯ですすいでいませんか?
あついお湯ですすぐと、お肌はより乾燥してしまいます。
触ったときに熱いとも冷たいとも感じにくい、35~38℃くらいのぬるま湯で、洗顔料が残らないよう丁寧にすすぎましょう。
③ 洗顔後はすぐに保湿をする
洗顔後は洗顔前より肌が乾燥してしまうので、5分以内を目安にできるだけ早く保湿しましょう。
化粧水だけでなく、美容液、乳液、クリームなどを重ね付けすることも大切です。
おすすめ洗顔料もご紹介!
おすすめの洗顔料も、いくつかご紹介しますので参考にしてくださいね!
ロゼット 洗顔パスタ 海泥スムース
引用:ロゼット
チューブタイプの洗顔料です。
古い角質層や毛穴にたまった汚れまで強力に吸着して洗い流してくれる海泥が配合されている、ペーストタイプのチューブ入り洗顔フォームです。
とくに顔のくすみ・毛穴汚れ・肌のざらつきなどが気になる方にぴったり。
陶器のようにつるつるのお肌に仕上がります。
Suisai ビューティクリア ブラック パウダーウォッシュ
酵素洗顔に多いパウダータイプの洗顔料は、1回分の量が個包装されているものも多く、鮮度や洗顔料の洗浄力をキープできるという魅力があります。
とくに酵素洗顔は湿気など水分に触れるとだんだんはたらきが弱まるため、ボトルタイプより個包装のほうがおすすめです。
SOFINA ip リニュー ムース ウォッシュ
引用:花王 SOFINA ip
こちらの洗顔料は泡タイプ。
グリセリンやヒアルロン酸などの水分補給成分・ワセリンやミネラルオイルなど水分の蒸発を防ぐ成分・セラミドや植物オイルなど、肌をやわらかくして皮膚のバリア機能を高める成分が含まれています。
洗顔料の成分や選び方を知って良い選択を
洗顔料といっても様々なタイプがあり、配合成分も製品によって異なります。
主な成分は脂肪酸石けんと合成界面活性剤ですが、その中の種類もまた多く、肌の弱い方ならミリスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸を選んでラウリル硫酸ナトリウムを選ばないようにするなど、肌の特徴によっても選ぶべき成分は異なります。
自分の肌にあった洗顔料を選ぶためにも、成分表示をしっかりと見ると良いですね。
また、洗顔料のタイプも、クリームタイプ、固形石鹸タイプ、泡タイプ、パウダータイプなどバリエーション豊富なので、ご紹介した特徴を参考に選んでみてくださいね!
岡畑興産では洗顔料の原料となる界面活性剤やグリセリンを取り扱っていますので、お気軽にお問い合わせください。
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